90.覗き常習犯 ページ41
「でも、正直もっと掛かると思ってた。私の土魔獣が思ったよりも簡単に攻略されちゃった。た。特にその五人！」
と指をさされる。轟さん、飯田さん、緑谷さん、爆豪さん……あと誰だ？
「容赦のなさは経験によるものかしら！？ 一人は土一つついてない優秀っぷり！」
「ぁ、私……」
「あ゛！？ おいテメェサボっとったんか！！」
「違います！！ 個性で綺麗な状態に戻したんです！！」
誰がサボりますか。
「茶番はいい。バスから荷物を下ろせ」
相澤先生の容赦のなさはやはり相澤先生故なのか。それともこれが普通なのか。
「お茶子ちゃんの持つ？」
「ええよ、だいじょ──おろろろ……」
「大丈夫じゃないね……」
自分の荷物と、お茶子ちゃんの一部の荷物を持ち施設の中へ入った。お茶子ちゃんは暫く吐いてから入るらしい。……個性の反動キツそうだな。
◆◆◆
夕飯も終了。お腹いっぱいになった一同は、お風呂タイム。しかも露天風呂で、これぞ林間合宿という感じだ。
しかし、私たちの気は抜けない。なにせ、男子と入る時間は同じ。しかも、隣に男子風呂。
性〇の権化峰田さんが黙っている筈ないのだ。
「峰田くんやめたまえ！！ それは己も女性陣も貶める行為だ！！」
多分、峰田さんは壁を登ってくるだろう。己の個性を使って。
だが、今日は──、
「このクソガキぃ！！」
上に洸太くんがいる。どうやら、峰田さんを早速撃退してくれたみたいだ。
「ありがとう洸太くーん！！」
「やっぱり最低ね、峰田ちゃん」
こちらを見た洸太くんが、ぐらりと体を揺らげた。
「洸太くん……！？」
そのまま男子風呂の方へ真っ逆さま。私たちはどうにもできないので、ただ「洸太くん！？」と叫んだ。
「緑谷くん！！」
とまあ、そんな委員長の声が聞こえたので、多分緑谷さんがキャッチしてくれたのだろう。
「ゆっくり入れるね〜これで」
「そうだね」
「……発育の暴力」
「耳郎さん……」
八百万さんの方を見てそういう耳郎さん。
私も大きいなぁとは思うけどね……。
◆◆◆
お風呂も無事終了。三奈ちゃんと葉隠さんに連れられて、私たちは男子部屋へ来ていた。
「おっじゃましまーす！」
「邪魔すんなら出てけー！」
枕投げ祭りが開催されそうになったが、三奈ちゃんの提案によりそれは消された。
「皆で“王様ゲーム”しない！？」
ただえさえ目がしょぼしょぼして眠いのに……。
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杏仁豆腐(プロフ) - まりもさん» すみません、今手直し中です！今までご指摘がなかったので「まあいいか！」で流してしまっていました……！ (1月10日 16時) (
レス) id: 83e1e19fb5 (このIDを非表示/違反報告)
まりも - 設定以外の名前変換が機能しておりませぬ… (1月10日 10時) (レス) @page1 id: 6f21c2cd01 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紅 | 作成日時：2023年12月19日 0時
