88.更なる高みへ、林間合宿 ページ39
「雄英高は一学期を終え、夏休み期間に入っている。だが、ヒーローを目指す諸君らに安息の日々は訪れない」
いえ、プール行ったりなんか食べに行ったりしてましたよ。
「この林間合宿で更なる高みへ……プルスウルトラを目指してもらう」
未だ夏休み期間。だが、ヒーロー科には林間合宿という強化合宿へ行くことになっている。
スケジュールを見る限りとてもハードだ。
「いやー！ 楽しみだねぇA！」
「そうだね。……三奈ちゃんはベッドに補習時間なかったっけ？」
「げ、思い出させないでよー！！」
ポコスカと私を軽く叩く三奈ちゃん。はは、と笑いながらその手を取り、「ごめんね」と謝る。
「う〜……A可愛いから許す」
「可愛いかなぁ……三奈ちゃんも可愛いよ」
「えへへ！ ありがと！」
ぎゅうっと私に抱きつく。私も抱き締め返した。
「百合か……！？」
「時雨受けだよな」
「間違いね、」
峰田さんと上鳴さんに、容赦なく耳郎さんのイヤホン攻撃が入った。
「フラグ立つからやめなよ」
「メタい！！！」
そろそろ時間になるようで、私たちはバスに乗り込んだ。
私は酔いやすいということで、相澤先生の隣に座ることになった。とても気まずい。
「……吐くなよ」
「流石に吐きません……」
酔い止め舐めている間に言わないでください。
◆◆◆
前方を走っていたB組と別れ、別の場所に停車したA組のバス。
「ようやく休憩か〜」
「つか、何ここ。パーキングじゃなくね？」
「B組は？」
辺りをキョロキョロと見渡している皆。
「なんの目的もなくでは意味がないからな」
不穏な一言。直後、「ようイレイザー！」と女性の声が。
「ご無沙汰してます」
赤色のヒーローコスチュームを着ている女性。
そしてもう一人も水色のヒーローコスチューム。デザインがほとんど同じだ。
「煌めく眼でロックオン！」
「キュートでキャットにスティンガー！」
「「ワイルドワイルドプッシーキャッツ」」
「……？」
イマイチ呑み込めない状況。
「今回お世話になるプロヒーロー、プッシーキャッツの皆さんだ」
緑谷さんが淡々と説明し始めたが、プッシーキャッツの人に黙らされていた。
「ここら一帯は私たちの私有地なんだけどね、あんたらの宿泊施設はあの山の麓ね」
え、遠い。
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杏仁豆腐(プロフ) - まりもさん» すみません、今手直し中です！今までご指摘がなかったので「まあいいか！」で流してしまっていました……！ (1月10日 16時) (
レス) id: 83e1e19fb5 (このIDを非表示/違反報告)
まりも - 設定以外の名前変換が機能しておりませぬ… (1月10日 10時) (レス) @page1 id: 6f21c2cd01 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紅 | 作成日時：2023年12月19日 0時
