79.スマイルください ページ30
私は深呼吸し、笑いを止める。
「轟さん、でも少ないと思いますよ？ 子供用に作られてるので」
「そうなのか？」
私はマ〇クのメニューを検索して、見せた。
「これがハッピーセットですね。ナゲットかハンバーガー、ポテトかパンケーキ、みたいな感じです。
個人的にオススメなのはナゲットとポテトのセットです」
「じゃあそれにする」
「これだけだとお腹空くと思うので、単品のバーガーも頼みますか」
「単品？」
「セットとは別にあるんです」と下にスクロールして見せる。
「そうですね、初めてだったら無難にテリヤキバーガーとか……エビフィレオとかですかね」
「時雨は何頼むんだ？」
「スパチキのセットですけど……」
「それの単品があるなら、それにする」
「……分かりました」
ちょっと辛いけど大丈夫かなあ、と思いながら私は了承。
「とりあえず、レジ行きましょうか」
「おう」
ジュースとかはそこで良いか、と思いながらレジへ向かった。
「いらっしゃいませ。ご注文はお決まりですか？」
「はい。ハッピーセット一つと、スパチキセット一つ、あとスパチキの単品も一つで」
「ハッピーセットのおもちゃは如何なさいますか？」
そ……そういえばおもちゃって種類があるから選ばないといけないんだった……！！
これは、轟さんの尊厳を守る為に隠さないとでは？
「あ、あー、えーっと……轟さん、私の従兄弟には何がいいと思います？」
「え？」
「何がいいと思います？」
戸惑う轟さんに、「さっさと選べ」と言わんばかりの視線を向けた。轟さんは不思議そうな顔をしながら、「じゃあ、これ……」とレジカウンターにあるメニューに指を指す。
「内容は如何なさいますか？」
「ナゲットとポテトで……ソースはバーベキューソースをお願いします」
「ジュースはどうしますか？」
轟さんに「何がいいと思いますか？」とさっきと同じように聞いた。
「……Qoo」
「っふ……えぇと、Qooですね」
店員さん笑いそうになってる。同じです。
「スパチキセットのジュースは如何なさいますか？」
「ファンタメロンで……」
「店内でお召し上がりになりますか？」
「はい」
もう轟さんとマ〇ク来たくない、と思いながらお金は全て私が払った。轟さんはなにか言いたげだったが、もうやめてくれ。
私の腹筋を壊そうとしないで。
「ありがとうございました」
レシートと番号の入った紙をもらい、一度レジから離れた。
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杏仁豆腐(プロフ) - まりもさん» すみません、今手直し中です！今までご指摘がなかったので「まあいいか！」で流してしまっていました……！ (1月10日 16時) (
レス) id: 83e1e19fb5 (このIDを非表示/違反報告)
まりも - 設定以外の名前変換が機能しておりませぬ… (1月10日 10時) (レス) @page1 id: 6f21c2cd01 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紅 | 作成日時：2023年12月19日 0時
