63.事件発生 ページ14
保須へ来て数日。
夜間パトロール中に、異変が見えた。
「事件か！ 行くぞ焦凍！ 時雨！ ヒーローというものを見せてやる！」
立ち上がる黒煙の方へ、エンデヴァーさんを先頭に向かう。
「？」
すると、轟さんが急に立ち止まった。「ちょっと？」と轟さんの顔を覗き込む。
「悪い、行く」
「え、どこに？？」
「焦凍！！ 何を、」
轟さんはどこかの住所と、後からそこにヒーローを向かわせるように言って走り去って行った。
「友達が……ピンチかもしれねえ」
それ誰かによって、私の友達でもある可能性ありますよね！？
「……時雨！ 行くぞ！」
「え、あ、ハイ！？」
◆◆◆
エンデヴァーさんと共に、時間を停止させた世界で走る。
私の“停止(ストップ)”は二人同時にできるようになった。まだ試行錯誤中だが、停止中の世界で空気を動かすことも可能だろう。
向かった先に、脳無が二体。プロヒーローは数名いるが、苦戦しているみたいだった。
時間を止めると、エンデヴァーさんが地に足がついている脳無の方へ駆けたので、丁度殴るタイミングで解除する。
「時雨！ 怪我人の救助！」
「はい！」
私は一般人を保護し、少し離れた場所へ連れて行った。
「怪我はしていませんか？」
「う、うん、ありがとう！」
「いえ」
すぐにエンデヴァーさんの所に戻る。
「俺はコイツらを捕まえる！ お前らは──」
轟さんの言っていた住所を伝えると、エンデヴァーさんは翼の生えたヴィランを追いかけていった。
「行こう！」
プロヒーローの一人がそう言い駆け出したので、私もその後を追った。
◆◆◆
「うぇ、轟さん！？ 飯田さん！？ 緑谷さん！？」
着いた場所には、轟さん、飯田さん、緑谷さんに加え恐らくプロヒーローである人と、拘束されたヴィランであろう人がいた。
「悪い、時雨。連れてくれば良かった」
「いや。そうじゃなくて……説明してほしいんですけど」
別に連れてこなかったことはなんとも思ってない。
「って、それ……ヒーロー殺し！？」
拘束されている人を改めて見た。ヒーロー殺しだった。
「……手当てしますよ。怪我してますし。飯田さん一番重傷っぽいですし」
「おう、頼む」
「ありがとう時雨くん。でもこの傷は、」
飯田さんの話を遮るように、翼の生えたヴィランが緑谷さんを捕まえ空に飛んだ。
「緑谷さん！？ ……っ！」
大きな突風が吹く。緑谷さんも降りれないみたいだ。
──どうすれば……。
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杏仁豆腐(プロフ) - まりもさん» すみません、今手直し中です！今までご指摘がなかったので「まあいいか！」で流してしまっていました……！ (1月10日 16時) (
レス) id: 83e1e19fb5 (このIDを非表示/違反報告)
まりも - 設定以外の名前変換が機能しておりませぬ… (1月10日 10時) (レス) @page1 id: 6f21c2cd01 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紅 | 作成日時：2023年12月19日 0時
