変わり者 ページ5
「ふう…やっと終わった！手伝ってくれてありがとう、長谷部くん」
「いえ、このくらいなんてこと……
あ、主…あの」
いきなり、ソワソワとし始める彼
頬は何故か桃色に染まっていて、恥ずかしそうに口に手を添えている
うーん、何故だ
朝、無理矢理起されたから髪ボサボサとか？
「…ま、まさか、寝癖付いてた！？」
「付いてません！そういう事ではなく…！」
魚のように口をパクパク開けたり閉じたり
数秒後、何かを決めたのか恥じらいながらも少し私に近づいた
「な、撫でてください」
「はい？」
「あ、厚かましいお願いだとは重々承知しています！ですが、他の奴らにもこういう事をしているのを見ていて……俺も、してもらい…」
なるほど、そういう事だったか
話を遮って、背伸びをして頭を撫でる
すると、さっきまで桃色程度だった頬が、一気にリンゴのように赤くなっていく
「私の手が回らない分も仕事してくれてありがとう、長谷部くんがいるからとても助かってるよ」
「主…」
にひ、と笑ってみれば、腰に手が周り、頬に大きな手が触れる
ちゅ、と小さくリップ音がなり、目の前には嬉しそうに目を細める彼の顔
「俺にはやはり、主だけです。この先もずっと、貴方しかいない」
「ちょ、長谷部く」
空き部屋の襖が開き、あっという間に押し倒された
待て待て待て
いきなりどうしたんだよ君は！！
心臓はバクバク、指先も震えてきた
「愛しています」
「ん…！！」
長谷部くんの謎のスイッチを押してしまったらしい
雨のように降ってくるキスは、甘くて苦しい
駄目だ、駄目なんだって
「っ長谷部くん！」
乾いた音がして、動きが止まる
我に帰ってくれた…？
「ごめん、平手打ちしたかったわけじゃないんだけど、止まらないと思ったから……」
「……はっ、す、すみません主！！！このことは、忘れて……忘れてください！！！！」
一気に茹でダコみたいになった彼は、私を残してぴゅーっと消えてしまう
面白いな、長谷部くん
「なんて思ってる場合じゃないよなぁ…
最近こういう事多くなってきてる…加州のときとか」
愛されてるっていうのは伝わるけど
同意無しで行為をするっていうのは…どうなんだろう
「…こんなところで何してるんだ？」
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きちきち(プロフ) - はひふへほー☆さん» ありがとうございます…！更新めちゃくちゃ遅いですが、励みになります…！！ (2018年3月24日 19時) (
レス) id: 904a2e705a (このIDを非表示/違反報告)
はひふへほー☆ - 最高です 笑いと涙のオンパレード胸キュンも＾＾ 更新がんばれーーー (2018年3月24日 18時) (レス) id: 45d92ac679 (このIDを非表示/違反報告)
きちきち(プロフ) - ryo_25_25さん» あ、すみません！！笑 深夜に考えていたもので、見落としていました…すぐに修正致します、御指摘ありがとうございます！ (2018年2月23日 13時) (レス) id: 904a2e705a (このIDを非表示/違反報告)
ryo_25_25(プロフ) - 毛利藤四郎くんだと思われるセリフが、毛利小五郎となっておりますよ(；・∀・) 作者様… (2018年2月23日 6時) (レス) id: e0d78c338b (このIDを非表示/違反報告)
きちきち(プロフ) - うたさん» 一気見…！最高…！心が震えました…ありがとうございます……！！これからもどうぞよろしくお願いします (2018年1月28日 11時) (レス) id: 904a2e705a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きちきち | 作成日時：2018年1月4日 23時
