理解 ページ15
「出陣の付き添い？どういうこと？」
目の前には紙を突きつける長谷部くんと頭を抱えた巴形
これは昼餉を食べたあとのこと
美味しかった〜なんてクーラーのガンガン効いた審神者部屋で怠けていると、勢いよく襖が開けられた
そして数枚の資料と紙を持ってきて、それを私に見せて今に至るという感じ
縦書きに書かれた達筆の文字はすらすらと続いていて
読みやすいのだけど、理解が追いつかないというか
「だから俺はあれほど…」
「来て間もなかったが、俺も引き止めたぞ」
「え、ごめん。話がよく分からないんだけど」
深いため息をついた2人は座り込み、ようやく話を説明してくれるらしい
実は、と長谷部くんが歯切れ悪く切り出す
「主が怪我で眠っている間に、政府の者が来まして…本当は言わなければ行けない事なのですが、俺たちは納得していない状態なんです」
「確かに本来なら審神者はそういう役職だ。刀剣と共に戦い、時代を駆ける。しかし、近頃はそれを行っていなかった」
主はここが最初ではないのだろう
体験したことはあるのか？
巴形にそう問われ、記憶の中を必死に探ってみる
今から、数年前の事だ
それにきっと、審神者になって間もない頃だった気がする
目を閉じて考えると、ぼんやりとその風景が見えてくる
広い戦場
時間遡行軍が大勢いて、それを清光たちが薙ぎ払っていく
…あまりいい思い出ではない
「多分、一回はあるよ。けど、何が起こるか分からない。目の前で傷つく姿を見るのが怖くて…」
「きっと主がその場にいたら、そう仰るのだと思いました。だから俺は伝えたんです。断る、と」
「しかし、結果がこれだ。主が出陣に同行したということを知ってのことだろう。
もし万が一、主の命に関わるようなことがあれば、奴らはどう責任を取るつもりなのか…」
噂には聞いたことがある
出陣に同行しろと言われた結果、運悪く検非違使と遭遇してしまい、逃げきれずに……
考えるだけで背筋が凍った
私は下を向いたまま黙る
2人も何も言わず、ただただ沈黙が過ぎていく
「…けど、これが来た以上行かなきゃいけないんでしょ？」
「主…！無理に行くというのは」
「大丈夫、私はそんな弱くないよ。だって神社の娘だよ？いざとなれば真剣を使う事くらいは出来るから」
だから、そんな不安な顔をしないで
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きちきち(プロフ) - はひふへほー☆さん» ありがとうございます…！更新めちゃくちゃ遅いですが、励みになります…！！ (2018年3月24日 19時) (
レス) id: 904a2e705a (このIDを非表示/違反報告)
はひふへほー☆ - 最高です 笑いと涙のオンパレード胸キュンも＾＾ 更新がんばれーーー (2018年3月24日 18時) (レス) id: 45d92ac679 (このIDを非表示/違反報告)
きちきち(プロフ) - ryo_25_25さん» あ、すみません！！笑 深夜に考えていたもので、見落としていました…すぐに修正致します、御指摘ありがとうございます！ (2018年2月23日 13時) (レス) id: 904a2e705a (このIDを非表示/違反報告)
ryo_25_25(プロフ) - 毛利藤四郎くんだと思われるセリフが、毛利小五郎となっておりますよ(；・∀・) 作者様… (2018年2月23日 6時) (レス) id: e0d78c338b (このIDを非表示/違反報告)
きちきち(プロフ) - うたさん» 一気見…！最高…！心が震えました…ありがとうございます……！！これからもどうぞよろしくお願いします (2018年1月28日 11時) (レス) id: 904a2e705a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きちきち | 作成日時：2018年1月4日 23時
