7.行動の時間 ページ7
「そんなに話したいならE組に来れば？」
「旧校舎まで行くということですか？」
発言の意図が分からず困惑する。
「違う、ちがーう。E組に編入したらってこと。
本校舎の人間じゃなければ話せるかもよ？」
編入、なんて考えたことなかった。
そうだよな。
仲直りしたいと思ってんのに自分は安全圏で、
たとえ、そんなつもりなくても見下す立場にいて。
でも、
「やっぱりE組には行けないです」
「へぇー。アンタも結局、堕ちるのが怖いんだー？」
そうなのかな。
私は親を悲しませたくないんだ。
ただでさえ期待を裏切ってばかりだから。
赤羽くんが失望したのがわかる。
何故か興味を持ってくれて話まで聞いてくれて
また、そんな彼の期待を裏切った。
「私、その表情が苦手です。
また選択を間違っちゃったなって思うんです」
「選択？」
赤羽くんがポカンとした顔で見る。
「ごめんなさい。今日はありがとうございました」
彼に一礼してトレーを返してお店を出る。
E組に編入。それが頭から離れない。
期末でわざと悪い点を取る？
それこそ失望させるだろう。
勉強を教えてくれる浅野くんにも申し訳ない。
それでも、このまま莉桜と話せないのは嫌だ。
よく考えたなら後は行動に移すだけ
「本気で言っているのかい？」
流石に圧がすごい。
理事長へ直談判は緊張する。
「本気です。私をE組に編入させてください！」
深々と頭を下げる。
「何を考えているのか分かりませんが
基準を満たしていない生徒をE組送りにするのは
私のポリシーに反する。自分のクラスに戻りなさい」
願って行けるものでもないか。
理事長室に二つある花瓶、
その一つの花をもう一方へ移し生ける。
「器物破損でE組へ行った事例があるそうですね。
この花瓶を割ったら、どうなるでしょうか」
「はぁ。脅しですか。…分かりました。
反抗的な生徒は本校舎に相応しくない。
来週からE組へ編入しなさい」
呆れたみたいで、ため息をつかれた。
「ありがとうございますっ！」
再度、頭を下げた。
「それと、たしか君は浅野くんと仲がよかったね。」
「あ、はいっ！勉強を教えてもらっていました」
そういうと何かを考える仕草をして
「もう彼と連絡をとるのはやめなさい。
E組に行くというのはそういうことだ」
悪影響を与えるな。そう言われているみたいだ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 139人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
彗(プロフ) - めちゃくちゃカルマくんがカルマくんしてて好きです...！！好きな子が出来たらこんな感じなんだろうなぁ...ってとっても想像できます...(；；)♡ (11月20日 2時) (
レス) @page23 id: 7b069ad265 (このIDを非表示/違反報告)
の〜さん（旧もこ）(プロフ) - わんしゃんさん» 全員推しだからな……ん〜誰だろ…イトナとか千葉とかですかね。コメント返してくださりありがとうございます！ (11月16日 6時) (レス) id: 79dfdf41ef (このIDを非表示/違反報告)
わんしゃん(プロフ) - の〜さん（旧もこ）さん» コメントありがとうございます！返信遅くなりすみません。愛され大好物なので嬉しいです！全員というのは難しいかも知れませんが頑張ります。特に誰とのストーリーが見たいとかありますか？まったり更新ですが付き合っていただけると幸いです。 (11月15日 20時) (レス) id: 7686729bb7 (このIDを非表示/違反報告)
の〜さん（旧もこ）(プロフ) - コメント失礼します！私愛され大好物なので嬉しいです！暗殺教室のキャラ全員推しなので嬉しいです！出来たら全員に恋愛的に愛されたいです、無理ならすみません。更新頑張ってください！ (10月12日 17時) (レス) @page11 id: 79dfdf41ef (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：わんしゃん | 作成日時：2023年7月11日 23時
