Sunset ７ ページ7
.
とりあえずは座って話そうと、私は公園のベンチへ彼の腕を引いた
見たところ明らかに未成年ではなさそうだし、抱きしめても抵抗しなかったんだから少しは気分も落ち着いたかなって
案の定、逃げもせず嫌々だけど私の隣に座ったしね
『さあ、薬を出して』
「…飲んでない」
『下手な嘘つくんじゃないわよ。ほら出しなさい！口に手突っ込まれたい？ちなみに私さっきトイレして手洗ってないわよ？』
「だから飲んでないって。ほんとだよ、飲もうとしただけ。それにそれ、ただの睡眠剤だから」
『………へ？』
「パッケージ、よく読んで。ハングル読める？それとも老眼？」
『ちょっと、私をいくつだと思ってんのよ。母国語くらい読めるわよ。てかハングル“しか”読めないわよ…って、あ………ほんとだ』
見るとそこには確かに【 睡眠剤 】
って書かれてあって
「ったく、人騒がせなおばさんめ」
『ちょっと、私これでも９３年産まれ』
「は？うそだろ同い年かよ…」
『え？そうなの？』
年下だと思ってたから生意気な口聞いてたこと後からどう説教しようと思ってたけど、これじゃあ文句の言いようがないみたいだ
「………はあ。ユンギだよ」
『え？なに？』
「俺、ミ・ン・ユ・ン・ギ」
『このタイミングで自己紹介？笑』
「うるせーよ。そっちが聞いてきたんだろ」
『あっはは笑 ごめんごめん。私、A
…イム A』
なんだかいい雰囲気なので私は彼の前に手を出した
「聞いてねーよ」
『知りたくなかった？』
「そうは言ってない」
『ふふっ、素直じゃないなー！』
「あーったくやめろ！」
『なら握手しよ？』
「なんで俺が…」って感じの表情
見ててすんごくおもしろい
「はあ…なんで俺が……。ん。」
『ふふっ、よろしくね？』
「もう二度と会いたくねーな笑」
『あ！笑った！』
「笑ってねーよ」
ねえホソク…
私、今なら少し分かる気がする。
あなたはこれが見たくて、人の命を救ってたの？
この笑顔が見たくて、あなたはいつも
…火の中に飛び込んでいたの？
危険を犯してでも、愛するものを守るために…
なら私も、真似っ子してもいい？
例え彼との恋が危険でも、
幸せな未来が待っていなくても
好きになったものは仕方ないんだもの
今でも時折 何かに怯えて現実から目を背けようとするユンギを…
私はそばで、支えたいから
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 189人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
みれい(プロフ) - ほそくさんがいい男すぎて泣いていますもうこれだから涙涙……ほんと消防士役やってほしいです号泣もうほんとかっこいいですほそくさん(号泣)更新ファイティンです！(；＿；) (2017年7月9日 19時) (
レス) id: f27200bcc6 (このIDを非表示/違反報告)
アヨン(プロフ) - みれいさん» さっそくお読みになって頂きありがとうございます！チョンさん、、消防士させてみたかったんですよね（笑）初恋ジレンマもがんばります！！これからもよろしくお願い致します！（ ; ; ） (2017年7月7日 13時) (レス) id: 5743db23eb (このIDを非表示/違反報告)
みれい(プロフ) - ちょ、ちょんさんと言うことは、、、考えただけで涙がとまりません……消防士かっこよすぎます(；＿；)涙ちょちょぎれです(；＿；)ゆんぎさんが、どう主人公に絡んでいくのか楽しみです！初恋ジレンマも更新ファイティンです！応援しています！ (2017年7月7日 10時) (レス) id: f27200bcc6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：アヨン
| 作成日時：2017年7月7日 7時
