Sunset ２２ ページ22
.
『お待たせテヒョンくん。さあ、帰ろうか』
「…………」
今日も、テヒョンくんと手を繋いで家へ送り届ける
つもりだった＿＿＿＿＿＿
-ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ
『こんにちは〜ポムナル幼稚園のイムです〜。テヒョンくんを送ってきました〜』
いつもならこのへんで扉が開くはずなのに
『…寝てる？…こんにちは〜！』
部屋からは何の反応もなく
物音すら聞こえてこなかった
『こんにちは〜！すみません、テヒョっ……』
「………」
『…どうかした？』
テヒョンくんは私のエプロンの裾を引っ張るなりポストを指さした
そこには、小さな紙切れが挟まっていて
『…見ていいの？』
「………」
…コクリ とほんの小さく頷いたテヒョンくん
それに従って、私はその紙切れを開いた
中にはおそらくあの若いベビーシッターが私宛に書いたもので
【 奥様に頼まれて買出しに行ってきます。
帰りは少し遅くなりそうですのでテヒョンには留守番をさせておいてください。鍵は足元の植木鉢の下にあります。 】
『…信じられない……』
足元にある植木鉢をどかすと、そこには確かにこの部屋の鍵が置いてあった
…なんて無防備なの…
普通子どもが帰ってくる時間に買出しなんて頼むかしら…
いくら母親でも許せないわ
『…テヒョンくん』
「………」
私の手を握ったまま、無表情なテヒョンくん
とても一人にすることはできなかった
『ベビーシッターさん、今買出しに行ってるって。
しばらくお留守番…できる？先生一緒に待っとこうか？』
帰ってくるまで近くの公園で…と思っていたけど、テヒョンくんはまた、私のエプロンの裾を引っ張って階段の方を指さした
そこには…
『これ…ルージュ？』
真っ赤なルージュが落ちていて
『ベビーシッターさんの？』
「……」
聞けば彼はコクリと頷いた
この子は、ベビーシッターがどこに行ったか知っている？
…母親から頼まれた買出しじゃないとしたら…
『彼女の帰りは、遅くなるかしら…
夜まで帰ってこないなんてこと、あるの？』
「………」
こくこくと頷くテヒョンくん
…ありえない。
こんな小さな子を置いて
ましてやお金を貰っている身でなんてこと…
『…１人は、嫌よね？』
しちゃいけないって分かってるけど
『おいで、テヒョンくん』
いつもの何倍も強く私の手を握りしめる小さな手を、振りほどくことはできなかった
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みれい(プロフ) - ほそくさんがいい男すぎて泣いていますもうこれだから涙涙……ほんと消防士役やってほしいです号泣もうほんとかっこいいですほそくさん(号泣)更新ファイティンです！(；＿；) (2017年7月9日 19時) (
レス) id: f27200bcc6 (このIDを非表示/違反報告)
アヨン(プロフ) - みれいさん» さっそくお読みになって頂きありがとうございます！チョンさん、、消防士させてみたかったんですよね（笑）初恋ジレンマもがんばります！！これからもよろしくお願い致します！（ ; ; ） (2017年7月7日 13時) (レス) id: 5743db23eb (このIDを非表示/違反報告)
みれい(プロフ) - ちょ、ちょんさんと言うことは、、、考えただけで涙がとまりません……消防士かっこよすぎます(；＿；)涙ちょちょぎれです(；＿；)ゆんぎさんが、どう主人公に絡んでいくのか楽しみです！初恋ジレンマも更新ファイティンです！応援しています！ (2017年7月7日 10時) (レス) id: f27200bcc6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アヨン
| 作成日時：2017年7月7日 7時
