番外編 -Sunrise- �� ページ29
■ユンギside
「………おまえが、いいなら」
「ははっ、ならそう呼びます」
驚いた
けど、とてつもなく嬉しかった
「あの、父さん…」
慣れない響きがくすぐったくて
すぐに返事はできなかった
「……なんだ、ジョングガ」
初めて、息子の顔をじっと見たかもしれない
今までずっと、無意識のうちにこの子の視線から目を背けていたんだと今更気づく
「母さんは元気ですよ」
「そうか、よかった」
「ただちょっと、体が弱ってるようだけど」
「……」
「母さんいっつも無理するんです。重たいものも1人で持とうとするし、俺を育てるためにいつも働き詰めで、でもちゃんと俺との時間も作ってくれて…俺は母さんといて幸せです」
「……」
なあA、おまえは俺のこと恨んでるよな？
こんなに負担かけて、酷く俺が憎いよな？
「母さんも俺といて幸せです。
俺、もうすぐ警察になるんです。母さんを危険から守れるくらい立派な警察に…母さんがもう働かなくてもいいくらい俺が稼いで、今度は俺が母さんを支えるんです」
この世に正義なんてないと思っていたけれど
俺の目の前にいる青年は、正義に満ち溢れていた
俺の血が混じっているとは思えないほど勇敢で
さすがAの子だと感じるよ
「そうか…」
「…だけど一つ、俺にはどうしてもできないことがあるんです」
ジョングクは少し切なそうな目をして言った
「母さんに会いに行ってください」
「……え、…」
「母さんと、もう一度…」
「それは無理だ」
「っ、なんで！もう好きじゃないんですか？！」
「違う…だけどそれはできない」
「また仕事ですか？」
「そうじゃない…」
そうじゃないんだ
おまえが一番分かってるだろ？
「Aはきっと俺を恨んでる。
俺には今更会いに行く資格なんてないんだ…」
会えることなら会いたいさ
今だって息子を見て必死に涙を堪えてる
だけど俺には泣く資格なんてないから
全てが無責任だった俺に、今更父親面する資格も
愛してるなんて言う資格もないんだよ…
「…資格？資格ってなんですか？
人に会うのに資格なんているんですか？
人を愛するのに資格なんているんですか？
あなたは間違ってる。
はなから間違ってる…。
だから俺は、それを教えに来た」
そう言ってジョングクは、荷物を持ち立ち上がった
「母さんは今でも…
あなたを愛してる
来てください、待ってます」
.
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アヨン(プロフ) - yunさん» 初めまして！コメントありがとうございます！自信が無かったのでそのお言葉とても嬉しいです（ ; ; ）ヌナボタも読んで頂いたみたいで本当にありがとうございます！これからもよろしくお願いいたします♪ (2022年4月24日 4時) (
レス) id: 0dd202bf0d (このIDを非表示/違反報告)
yun - はじめまして！ このお話初めて読んだんですけど､ 涙が止まらなかった…ｗとにかく！ すごい感動しました！ ヌナボタも面白かった！ 頑張って下さい！ (2022年4月23日 22時) (レス) @page33 id: 4aa2ab62b7 (このIDを非表示/違反報告)
アヨン(プロフ) - ありささん» 本当ですかぁ！！まさかそのような嬉しいお言葉を新年に頂けるなんて、コメント自体久しぶりなことで思わず目が潤みました。このような素敵な読者様に恵まれるなんて幸せです。人気が全てではないですね。最近執筆がなかなかできていませんが、これからも頑張ります！ (2020年1月21日 4時) (レス) id: 0dd202bf0d (このIDを非表示/違反報告)
ありさ(プロフ) - はじめまして！アヨンの脳みそを拝見していたら、このお話は人気ないとあったのですが、完結から3年近く経った今も、しかもテテペンの私が唯一読み返すお話であるほど、このお話が大好きです（ ; ; ）いつか、また番外編が読めることを願っています(*´-`) (2020年1月20日 23時) (レス) id: 38fc1b39da (このIDを非表示/違反報告)
アヨン(プロフ) - ゆうさん» 本当ですか？！わーそれは大変嬉しいです（ ; ; ）なんと言って感謝すべきか、、ゆうさんのおかげでこのお話を書いてよかったと心から思います。本当にありがとうございます♪ (2017年11月3日 20時) (レス) id: 5743db23eb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アヨン
| 作成日時：2017年7月30日 6時
