相談事 ページ43
夢主 side
−−−−−−−−
ut｢ここなら誰も来んやろ｣
｢まぁ生徒会の人たち専用だからね…｣
ut｢せやな笑｣
私と鬱はそんな話をしながら屋上にあるベンチに座った
しばらく無言の時間が続いたが鬱がそれを破り話した
ut｢んじゃ本題に移ろか 泣いてた理由聞いてもええ…?｣
｢…うん｣
私はゆっくりさっきの出来事を話した
ところどころ詰まって上手く話せなかったけど鬱は話を聞いてくれた
そんなことになったら鬱は私の手に自分の手を乗せてくれた
まるで｢大丈夫やで｣と安心させてくれるようにそっとしてくれた
｢さっきね私と綾瀬とショッピ君と歩いてて…
私が来る前は、二人で話しててそこに私が合流したんだけどっ…そのときに思ったの
私が居ない間に二人がっ…楽しそうに話してて…帰るときもなんだか二人が楽しそうでっ
”あれ、私置いていかれてる?”って…思っちゃって……
そしたらなぜか…涙がでてきてっ訳がわからなくてっ…
それでそれで……二人を置いて走ってたら鬱に会ったの｣
私が話終わると背中を撫でながら言ってくれた
ut｢そっかそっか…それは辛かったなぁ
でももう大丈夫やで…俺がおる｣ﾖｼﾖｼ
私は涙が止まらなかった
誰かに甘えるのは久々で最初は戸惑ったけど
優しさに触れてそれで安心が得られて涙が溢れた
｢うんっ…辛か…ったっ…
こんな…感情初めてでっ…よくわかんないぃぃ｣
ut｢うんうん…大丈夫やで
とりあえずしばらくこのまま撫でたるから泣きたいだけ泣いてええよ?｣
｢うっ…ｸﾞｽｯ…うぅ｣
ut｢大丈夫大丈夫…俺はここにおるよ｣
私は鬱の腕の中で泣いた
どれぐらい泣いたかまでは覚えてない
｢ん、もう…大丈夫｣
ut｢…ほんま?｣
｢ほんとほんと!ほらっ!｣
私は鬱に向かって笑顔を見せた でも私はきっと上手く笑えていないのだろう
なぜなら鬱の顔が私の笑顔を見て表情が少し曇ったからだ
｢…ね?｣
ut｢……嘘やな｣
｢え?｣
ut｢だって口角がかたっぽしか上がってないで?｣
｢…あ｣
ut｢はぁぁぁ…Aちゃんほんま無理はよくないで?｣
｢それは鬱もでしょ…?｣
ut｢まぁ…な でも今はAちゃんの話や｣
｢でもほんとに大丈夫だからっ…!｣
ut｢…やからそれがあかんのよ｣
｢…え?｣
私は鬱に腕を引っ張られた
そして鬱に力強く抱きしめられた
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作者名：なー | 作成日時：2021年5月26日 21時
