↓(ut) ページ42
ut side
−−−−−−−−
ut｢疲れたなぁ…｣
(最後にスピードあげたからかな…今になって疲れがどっときた感じがするわ)
ut｢はぁぁぁ…ほんまに疲れた 誰か癒やしてくれる人おらんかな｣
俺は周りを見渡した
そしたらこちらにAちゃんが歩いてくるのが見えた
(お、せっかくやから声かけよ)
ut｢おーーーい!!Aちゃーん｣
｢っえ…あ、鬱?｣
ut｢え、Aちゃん泣いてるやん…どしたん話聞こか?｣
(Aちゃんが泣いてるって相当やな…
てかいつもは綾瀬おるはずやろ?どこ行ってん…)
｢鬱ぅぅぅ…話聞いてぇぇ(泣)｣
ut｢よしよーし話きいたる｣
｢うんっ…ありがと｣
(まぁそんなこと考えるよりこっちの方が優先やな)
ut｢えーよえーよ こうみるとAちゃんが甘えてくるの久々やなぁ笑｣
｢それは昔の話じゃん!今はもう大人ですぅ｣
ut｢まだ子供ですぅ｣
｢あ、ひっどーい!私泣いた｣
(お、ちょっとは元気になったな とりあえずどっかで話聞かな…)
ut｢はいはーい とりあえず立ちながら話は嫌やからどっか行かへん?｣
｢うん｣
(よっしゃ納得してくれた うーーん場所どこがええかな…
とりあえずAが行きたいとこ聞いてみるか…?)
俺は後ろを振り返った
Aちゃんはその場に動かず立っていた
(Aちゃんほんまに大丈夫なんかな…)
心配で俺はすぐに声をかけた
ut｢Aちゃん?行かへんの?｣
｢あ、ごめんごめん 今行くー｣
気づいたAちゃんはこっちに走ってきた
｢ご、ごめん ぼけーっとしてた｣
ut｢なんか考え事でもしてたん?｣
｢あ、まぁ…そんなところ｣
ut｢考え事するんはええけどそれで他の人にぶつかったりするのはやめてな?｣
｢私流石にそこまでないよっ…!｣
ut｢そっかそっかごめんなぁ｣
｢いや、別に鬱が謝んなくても…｣
ut｢ま、ええよ〜 ほい｣
そう言って俺はAちゃんに手を差し出した
｢…え?なに?｣
ut｢なにって手繋ごうや?｣
｢っえ｣
Aちゃんはそれを聞いてしばらく固まった
でも顔を赤らめながら俺の手を握った
ut｢ん、ほな行こか｣
｢うん｣
(懐かしいなぁ…昔はこうやっていつも手繋いでたっけな───
こうしてAちゃんとゆっくり話せたりするのはいつぶりだろうか)
ut｢ずっとこんままがええなぁ｣ﾎﾞｿｯ
｢鬱?何か言った?｣
ut｢いーやなんも言うてへんよ｣
｢そっか｣
俺たちは屋上に向かった
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作者名：なー | 作成日時：2021年5月26日 21時
