療やし 髪質 ページ41
一週間
ごく普通なこの町に滞在しても
鬼が現れることはなく
藤の家紋の家をお借りしながら過ごしている
ただただ鬼が出てくるのを待つしかない
町娘のふりをして家に戻ると
杏寿郎さんがちょうど鴉から手紙を預かる所で
中身を確認するとすぐ様こちらに近付き
「不死川から情報が入った…今夜だ」
いつも聞くデカい声とは違く
耳元で囁くように告げる
『分かりました』
…というか
不死川さんが居るの聞いてないのだけれど
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
柱が2人もいるのだし
私がいる意味あるのだろうか
…もしもの時の保険という形かな
まぁ、足でまといにはなりたくないので
頑張りたいけれど
『何故今夜、鬼がここに来ると分かったのですか』
「不死川がいるからな」
質問の答えになっていない気もするが
深く聞く必要性も感じられないので
この話は流しておこう
そしてその不死川さんは見当たらないけど
どこにいるのですか
また口を開こうとしたが
足の裏に違和感が走り
無意識に手が伸びた
『
咄嗟に赤み強い桃の刀を地面に刺し
飛ぶように離れる
私のいた足元からは青白い手が伸ばされいて
まさに危機一髪と言ったところだろう
「良い判断だ、助かった」
何故だろう
あの青白い手から目がそらせない
手を伸ばして繋ぎ止めたい
そんな衝動に駆られる
鬼血術の類かもしれない
より一層、警戒しなければ
「遂に来ちゃったのね」
少し先にある岩の影から出てきた鬼は
懐かしい声を鳴らす
風に揺れるそのさらりとした髪
真っ直ぐで決してクセのつかない髪質は
寝癖こそはつかないものの
髪を結うのが少し大変だったりする
自慢の髪だと
髪質が私に似て良かったと言ってくれたよね
ねぇ
母さん
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堕落生(プロフ) - 黒豆粉さん» 素敵な言葉をありがとうございます!そう言っていただけると嬉しい気持ちになります!更新頑張りたいと思います! (2019年11月16日 20時) (レス) id: be1f967fd2 (このIDを非表示/違反報告)
黒豆粉 - 好き!とっても素敵な内容で、とっても続きが気になります!!更新楽しみに待ってます!!頑張ってください!! (2019年11月16日 17時) (レス) id: a216a85358 (このIDを非表示/違反報告)
堕落生(プロフ) - すンずさん» ありがとうございます!そう言っていただけるととても励みになります。更新頑張っていきたいと思います! (2019年10月29日 22時) (レス) id: be1f967fd2 (このIDを非表示/違反報告)
すンず - とても面白いです!!更新頑張って下さい!応援しています! (2019年10月29日 21時) (レス) id: 6823c0d55a (このIDを非表示/違反報告)
堕落生(プロフ) - シンアさん» ありがとうございます!とても助かりました!まだまだ不慣れですが更新頑張りたいと思います! (2019年10月20日 15時) (レス) id: be1f967fd2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:堕落生 | 作成日時:2019年10月16日 16時