今日:4 hit、昨日:7 hit、合計:56,121 hit
小|中|大
31. ページ31
『 俺には20年一緒にやってきた奴が2人居る。その2人は付き合っとった。そんなようけ話すわけやないけど、言葉にせんでも伝わるような2人の雰囲気が、俺は好きやった。せやけど、その片方から別れたって聞いた。理由は反対の方の浮気らしい。俺はどうしても信じられんかった。
だからある時、後をつけてみた。ほんなら、ホテルに入っていくんを見た。やっぱ本当なんかなって思ったけど、なんか違和感感じて次の日聞こう思て帰った。
したら次の日、そいつはえらい疲れた顔しとった。腕には、ぎょうさんの痣があった。
撮影も辛かったはずなんや。けどメンバーには笑ってみせとった。
昔からそうや。悲しいことがあっても辛いことがあっても悩みがあっても、全部1人で抱え込む奴やった。
せやから、そいつは浮気なんかしてへん。何よりそいつはあいつのことを好いとった。どうしようもなく好いとった。断言するわ、そいつが裏切るはずがない。20年一緒に居る俺が言うんや、間違いない。
何かの、どうしても言えん理由があるはずや。そして隠してるはずや。
_____なあヒナ。お前、何隠してるん 』
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます
110人がお気に入り
110人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:なるせ | 作成日時:2017年10月15日 19時