恋募 2 ページ3
ユズは、ニコニコと笑いながらシャーロットにくっついている。姉が大好きな幼気な少女だ。
貴「姉様、私…"団長方達にお会いしてみたいです"」
シャーロット「ダメだ」
ユズは毎日シャーロットにこの、話題を振っている。団長である姉と、同じ団長達の事は会話では出てきたことはあるが、直接会って話はしたことが無い。
貴「何故ですか?」
シャーロット「彼奴らはキャラが濃い…ユズのキャパシティが壊れてしまう」
貴「?キャ、キャパシティ??」
ユズは頭にハテナを浮かべ、シャーロットをジーッと見ている。
シャーロット「とにかくだ、団長達には会わせられん」
貴「!…」ｼｭﾝ
ユズはシュンと体を縮こませながら悲しそうに地面にイジイジト自分の指でつついている。
シャーロット「っ…ダメだものはダメだ」
貴「はい…姉様」
これ以上は、姉であるシャーロットに迷惑がかかると思ったユズは、スっと立ち上がり返事をした。
シャーロット「………分かった、明日、団長会議がある、一緒に着いてこい」
貴「!!?!ほ、本当ですか!姉様!!」
ユズは他の団長達に会えると分かるとその場をピョンピョンと飛びながら嬉しそうにはしゃいでいる。
貴「姉様!ありがとうございます!」
ユズは、シャーロットに抱きつき嬉しさを姉に伝えている。シャーロットもこれには、頬を緩めてしまった。
シャーロット「分かった、分かった…いいか、私の傍にずっといるんだ」
貴「はい、姉様」
ユズはウキウキであまり、内容を聞かずに返事をしてしまった。シャーロットもこれには深いため息を一つ吐いてしまった。
シャーロット(…全く、大人びているが、まだまだ子供だな…)
貴「楽しみです!何か、お渡しした方が良いのでしょうか?」
シャーロット「手ぶらで別に大丈夫だ」
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作者名：唐墨 | 作成日時：2022年2月27日 1時
