9話 ページ10
貴「!!!…おっきい…」
何故か、Aも、ヒーロー協会本部に連行されてしまった。Aは、完全に場違いだろと感じていたが、帰ろうとしたらサイタマとジェノスに止められてしまいそのまま流されて本部にまで来てしまった。
大きなエレベーターに乗り、地上がドンドン遠くなる。エレベーターから出たA達は、他のＳ級ヒーロー達が待っている部屋に向かった。
?「おぉ、シルバーファング。お前は来ると思ってたぞ」
貴「!…!!」
Aは、聞いたことのある声が聞こえ顔を上げると何という偶然か、先程助けてくれたヒーローがAの目の前にいるのだ。
バング「久しいな、アトミック侍」
Aは、嬉しい反面、恥ずかしさ反面でジェノスの後ろに隠れてしまった。そして、何故が赤く染っている頬を何とかいつもの顔に戻そうと必死だ。
アトミック「あとは、サイボーグ、ジェノスと…知らんやつがいるな……!」
アトミックは、ジェノスの後ろに隠れているAのことが分かったのか、ズンズンっとAの元に近づいた。
アトミック「さっきの、嬢ちゃんじゃねぇか」
貴「!は、はい!」
ジェノスの後ろに隠れていたのだが、隠れているAの顔を覗き込むようにやってきたアトミック侍。これには、Aも驚きを隠せない。
サイタマ「知り合いか？」
貴「怪人に襲われる所を助けてくれたんです」
Aは、簡単にだがアトミック侍との知り合った経緯をサイタマに伝えた。
アトミック「嬢ちゃんも、ヒーローだったのか?」
貴「え?あ、いえ!私は、バングさんとジェノス君の付き添いです」
アトミック「付き添い?」
Aは、アタフタと慌てながらここにいる理由とアトミックに伝えた。
ジェノス「Aさん、心拍数が異様に上がっています、大丈夫ですか？」
貴「!!…そそ、そんなことないからね!」
Aは、アハハと笑ってはいたがジェノスの頭をペシペシと叩いている。その様子を見てサイタマはケラケラと笑った。
サイタマ「なんだ、お前顔真っ赤じゃねぇか」
貴「うるさいです!?…バングさん、サイタマさんに意地悪されました…」
Aは、ウルウルと目に涙を溜めて嘘泣きをしている。しかし、Aが、嘘泣きをしているなんて分からないバングは、孫をなだめるかのように優しく声をかけた。
バング「よしよし、可哀想にな、サイタマ君可哀想じゃぞ」
サイタマ「なんで、そうなるんだよ！」
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作者名：唐墨 x他1人 | 作成日時：2022年2月5日 13時
