7話 ページ8
貴「疲れましたー、もう無理ー」
サイタマ「何言ってんだ、肉のためだろ」
Aは、シルバーファングから高級お肉を貰うためサイタマ達と同行した。しかし、こんなに長い階段をかけ登るなんて聞いていない。
ジェノス「Aさん、背中に乗りますか？」
貴「いやいや、ジェノス君の手を煩わせる訳にはいかないよ」
サイタマ「そうだぞ、ジェノス。甘やかさなくて大丈夫だからな」
サイタマが、ニヤニヤと笑いながら言ったのでAは、スパンっと綺麗に頭に平手打ちをお見舞した。
サイタマ「いてぇな!跡になったらどうすんだよ!」
貴「跡になるようにしてるんです！」
ギャーギャーと言いながら階段を登るA達。何とか、階段を登り終え、シルバーファングが待つ道場に到着した。
？「オォ、来たか」
ドアを空け、小柄な老人が出てきた。貫禄はあるが、どこか優しそうな雰囲気のある老人だ。
サイタマ「じいさん、肉くれよー」
貴「サイタマさん!いきなり、失礼ですよ!」
Aは、すかさずサイタマの頭をスパンっと軽めに叩いた。案の定、サイタマはAに噛み付いた。
?「おや?そちらの、お嬢さんは…」
呼ばれたサイタマとジェノスはやってきたが、呼んでいないAが、一緒にいるのだ。気になって突然だろう。
貴「あ、サイタマさんの住んでいるマンションの隣人の、皆川Aです!」
Aは、軽く自己紹介をしシルバーファングに深深と頭を下げた。
ファング「そうか、そうか」
シルバーファングは、怒るどころか来てくれたAに関心している。あの、階段を登ってくる根性の持ち主だ。
サイタマ「爺さん、こいつも強いんだぜ」
サイタマは、Aの肩を掴みグイッと自分の方に寄せて伝えた。わざと、Aが、超能力を使わせる場面を作ったのだ。
貴「ちょっと!何言ってるんですか!?」
案の定、のせられたAがサイタマをフワフワと宙に浮遊させてしまった。Aは、ハッとした表情でカクカクと首を動かしながら、シルバーファングの顔色を伺った。
ファング「こりゃたまげた!お嬢さん、お主何者じゃ」
貴「わ、私は善良な一般市民です」
Aは、冷や汗をドバドバ垂らしながらシルバーファングに説明している。その様子を見てシルバーファングもあまり問いただすことはしなかった。
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作者名：唐墨 x他1人 | 作成日時：2022年2月5日 13時
