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3話 ページ4

ジ「ここは、俺が…」


貴「ジェノス君?!そんな、物騒な物出さないで?!」


Aは、焼却砲を出しているジェノスを何とか制止させた。サイタマは、案の定1つの肉パックもゲット出来ずにトボトボとやってきた。



貴「ハァ…特別ですよ」



サ「…!?Aナイス!!」



Aは、一応、超能力で3個のお肉をゲットしていたのだ。自分用と、サイタマ用と、ジェノス用。



ジ「!?…超能力…Aさん、これは一体…」




貴「私、ちょっとだけ超能力が使えるんだ」



フヨフヨと宙を浮いているお肉のパックをクルクルと回して見せた。サイタマ以外の友人には、自分が超能力を使えることを伝えたことがない。


ジ「超能力!…生で見るのは初めてです」



サ「Aの超能力は便利だからな!また、頼むぞ」


貴「こら!今回は、特別なんですからね!」



Aは、子供に言い聞かせるようにサイタマに告げ、そのままトコトコと他の買い物を済ませようとスーパーの店内を歩いている。


ジェノス「Aさん、この事は、ヒーロー協会は知っているんですか?」



貴「え?イヤイヤ、私なんかヒーローになれないよ」



Aは、片手にえのきの袋を持ちながら顔の前でブンブンっと手を横に振り、半笑いでジェノスに返答した。


サイタマ「Aは、人前に出るのが、嫌いなんだよ」



サイタマは、ハハハッと半笑いで笑いながらジェノスに伝えている。その半笑いの表情が、イラっと来たのか、Aは、持っていたカメレオンのエコバックを使ってサイタマの頭をぶん殴った。

サイタマ「イッテなー、ほんとのことだろ」


サイタマはAに、殴られた頭をサスサスと触りながらぶつくさと文句を言っている。
Aは、頬をプクッと膨らませながら、睨んでいる。


貴「そういうことは、ジェノス君に言わないでいいんです」


サイタマ「あ!!俺の肉!!ずるいぞ!」


Aは、超能力を使ってサイタマのカゴの中に入っていた肉をフヨフヨと浮遊させながら、没収してしまった。サイタマは、何とかしてAが没収した肉を取り戻そうとしている。


貴「サイタマさんの肉は没収です」


サイタマ「ふざけんなー!」

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作者名:唐墨 x他1人 | 作成日時:2022年2月5日 13時

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