13話 ページ14
貴「うん、大丈夫だけど…凄い揺れだったね」
Aは、一旦ジェノスから離れた。シッチは、外の現状がどうなっているか確認している。
シッチ「一瞬で、A市が壊滅だと!今、まさに予言の時が来たというのか?!」
シッチは、酷く錯乱していた。それも、そうだ。半年以内に訪れる地球の危機が今、まさにここで起ころうとしている。
童帝「とりあえず、外に出て確認して見なきゃ、予言の奴か分からない」
Ｓ級ヒーロー達は、外にいるヤツを判別すべく皆外に出ることに。
貴「あれ、サイタマさんは…」
キョロキョロと辺りを見渡すが、サイタマの姿はない。上を見ると、大きな穴が空いている。サイタマが、ぶん殴って開けた穴だろう。
貴「…」
Aは、誰も見ていない隙を見て超能力で、一気に穴の中に入った。案の定その穴は、外まで通じており、無事に外に脱出できた。
貴「!?…なに、あれ」
外には、超巨大な空飛ぶ戦艦が飛んでいた。あの戦艦がA市を壊滅させたに違いない。しかし、戦艦は、宙を飛んでいる。どうやって、攻撃するのか…
貴「…ぶつけてみようかな」
興味本位で、大きめの瓦礫(10〜15m)を超能力で浮かし戦艦に向けてぶつけてみようと試みた。
貴「てい!」
思いっきりぶつけて見たが、効果は薄い。やはり、連続でぶつけないとダメなようだ。
童帝「今の、お姉さんがやったの?」
貴「!!…あ、あれー?なんだ、いきなり瓦礫が飛んだぞー！」ｱﾊﾊ
Aは、見られていたとは露知らず棒読みで驚いた振りをしている。幸いにもまだ、童帝の一人にしか見られていない。
童帝「凄いね!タツマキちゃん、みたいだ」
貴「な、内緒の方向でお願い致します」
Aは、近くにやってきた童帝にシィーッ人差し指を口元に優しく触れるようにして伝えた。
ジェノス「Aさん!」
貴「ジェノスくん!…サイタマさんなら多分あの中」
Aは、空飛ぶ戦艦を指さしサイタマの居場所を教えた。ジェノスも戦艦の中にサイタマがいると確信しているようだ。
ジェノス「先生なら、大丈夫ですね」
貴「うん…!…(…アトミックさんは、大丈夫かな…)」
地上に、怪人がいないか偵察に行ったヒーローにアトミックも含まれている。大丈夫だとは思うが、A市を壊滅させた攻撃がまた、来るかもしれない…
貴「…(よし、今なら行ける)」
Aは、静かにジェノスから離れ超能力を使いアトミック達がいると思われる現場に向かった。
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作者名：唐墨 x他1人 | 作成日時：2022年2月5日 13時
