12話 ページ13
サイタマ「半年以内ってことは、明日かもしれないし、今日かもしれないな」
突然サイタマが、口を開き恐ろしいことを口にした。Ｓ級ヒーローだけを呼んだと思ったシッチは、サイタマの存在に疑問を抱いた。
シッチ「ふむ、確かにその通りだが…お前は誰だ」
サイタマ「…来て良かった」
サイタマが、キメ顔を決めた次の瞬間建物が激しい揺れに襲われた。Aは、驚き視野が反転してしまい、後ろに仰け反ってしまった。
貴(お、落ち!)
ギュッと目をつぶり、背中の痛みに耐えようとしたがいくら待っても衝撃は来ない。恐る恐る目を開けると、隣に座っていたアトミックがAの背中に手を回し、キャッチしてくれていた。
アトミック「よっと、良かったな怪我はねぇか?」
貴「は、はいぃ…」
ドアップに彼の顔が写ってしまい、もう顔は茹でたこ状態のA。ヘナヘナとその場に座り込んでしまったA。
アトミック「お、おい!嬢ちゃん、大丈夫かよ」
貴「だ、大丈夫です!大丈夫なので、それ以上、お顔を近くに…」
Aは、もう噴火寸前の勢いで顔が真っ赤に染まっている。その間にもヒーロー協会の本部は揺れ続けている。
ジェノス「Aさん、心拍数が200を超えてます!」
貴「いい!いい!言わないでいい!」
Aは、ジェノスの口を手で抑えそれ以上変なことを言わせないように閉ざした。
ジェノス「ごふぇんなさい、Aさん」
貴「よし、許す」
普通に謝ったので、Aは簡単にジェノスのことを許した。すると、揺れ一旦収まった。しかし、今度は大きな揺れが、協会を襲った。
貴「ｳｹﾞｯ!!」
Aは、思いっきりジェノスの腕の中にダイブしてしまった。その衝撃で、ジェノスは後ろに倒れ尻もちを着いてしまった。
貴「ご、ごめん!ジェノス君」
ジェノス「いえ、Aさんは、ご無事ですか？」
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作者名：唐墨 x他1人 | 作成日時：2022年2月5日 13時
