10話 ページ11
アトミック「付き添いつったって、危ねぇぞ」
貴「ジェノス君から、離れないので大丈夫です!」
Aは、心配してくれているアトミックにニコッと笑いながら伝えている。
アトミック「そうか、なら安心だな」
アトミックは、ハハハッとAに笑いかけた。またしても、Aは心臓がギュッと掴まれる感覚に襲われる。
貴「あ、え…か、会議!!会議が、あるんですよね!?」
バング「おっと、そうじゃった」
会議のことを忘れていたバングは、急ぎ足で会議室に向かった。さすがにAは、他の部屋で待っていようとその場に留まることにした。
??「ちょっと、アンタ何してんのよ」
貴「?え?…」
Aは、キョロキョロと辺りを見渡すとそこには、小さな女の子が仁王立ちをしてAのことを見上げていた。
???「アンタ、ヒーロー協会の連中じゃなさそうね」
貴「!あ、はい!(…浮いた!この人、超能力使えるんだ…)」
Aは、ふよふよと自分の周りを浮遊している子供に少し驚いたが、本当のことを話した。
??「そう、なら招集されたヒーローって事ね…ほら、来なさいよ」
貴「あ、はい!」
Aは、拒否することが出来ずそのまま子供の後ろをついて行く形に…Aは、後ろから子供のことをジーッと見ている。
??「何よ、何かついてるの」
貴「!いや、何も付いてないです!」
Aは、見ていたことを知られてしまい内心焦りはしたが、怒られはしなかったのでホッとしている。
???「ほら、入んなさいよ」
貴「し、失礼します…」
Aは、極力小さくなりながら子供の後ろに引っ付き部屋の中に入った。
アトミック「どうした、嬢ちゃん」
貴「あ、えっと、色々ありまして…」ｱﾊﾊ
ここには来ないはずのAが来たことに少し驚いたアトミック。だが、直ぐにいつもの表情に戻った。
アトミック「ほら、こっち来い」
貴「へ!?…あ、はい!」
Aは、彼の言われた通りアトミックの元へ向かった。気を利かせたヒーロー協会の役員が椅子を持ってきてくれ、アトミックの隣に腰掛ける体制だ。
貴「(ア、アトミックさんの隣…やっぱり、かっこいい…)」
Aは、チラチラとアトミックよ顔を下から覗き込んでいる。ここにいるヒーロー達全員が、見ていることを直ぐに分かったが、Aは、バレていないと本気で思っている。
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作者名：唐墨 x他1人 | 作成日時：2022年2月5日 13時
