第七訓 ページ8
土方さんと沖田さんは今更Aに嫌な態度を取ったことを後悔している。
『土方さん、沖田さん、ボクはどの車に乗れば良いですか?』
土方「……あぁ」
沖田「……案内しやす。Aは俺と土方さんの間に座ってくだせェ」
『……どうしたんですか?お二人とも?』
土方/沖田「は?」
Aは人の気持ちに敏感で土方さんが元気ないのにすぐに気付き心配して聞いた。
『さっきから暗い表情されてますが何か嫌な事があったのですか?』
土方「暗い……?」
沖田(俺達真選組はAに助けられたっていうのに、恩人であるAにキツイ態度を取って後悔してるなんて……)
『良かったら食べますか?ボクの元気出るアイテム』
Aは鞄からひえひえのマヨネーズ味とぶどう味の蒟蒻ゼリーを土方さんと沖田さんの前に差し出した。
土方「蒟蒻ゼリー?しかもマヨネーズ味……」
沖田「貰ってもいいんですかィ?」
山崎「良いですね!蒟蒻ゼリー!」
山崎さんは羨ましそうに土方さん達の蒟蒻ゼリーを見ていた。
山崎「うおっ!マヨネーズ味の蒟蒻ゼリーがあるの!?」
『宇宙限定なんですよ。お兄さんは?』
山崎「あ……、ごめんね。俺も自己紹介忘れてた。いつも地味って言われて……」
山崎さんは自分の地味さに改めて落ち込む。
『そんな事ないですよお兄さん』
山崎「え……?」
『お兄さん、優しそうでイケメンじゃないですか』
山崎「……」
山崎(アンタは天使か!!!)
山崎さんはAの優しい笑顔と優しさに心がときめく。
山崎「あの……////俺は真選組・監査の山崎退です。よろしくねAくん」
『はい!よろしくお願いしますね山崎さん』
山崎「/////」
山崎さんはAの優しくて可愛らしい笑顔を直視し余計に顔を真っ赤にした。
『?山崎さんはどれが良いですか?』
Aはまたも鞄をあさり何種類か蒟蒻ゼリーを出した。
山崎「宇宙には色んな味があるんだね。あ、あんぱん味まであるんだ。食べた事あるの?」
『いえ、ないですよ』
山崎「そうなんだ!じゃあ食べたら感想言うね!ありがとうAくん」
『はい!』
山崎「/////」
山崎さんはまたもAの優しい笑顔にやられた。
山崎(Aくん……っ。それは反則だよ……っ)
『土方さん、沖田さん、少しは元気でましたか?』
120人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:白雪 | 作成日時:2019年9月5日 20時