【アルスマグナ】涙は枯れるまで【九瓏ケント】

第7話 ページ8

でもね、まだ泣かないよ
ずっと前から決めていた


だって今泣いたら
もう沙良と一緒にいれないから


沙良を真っ直ぐに
見れなくなるから



ずっと強がっているしかないんだ



沙良「Aー！帰ろー！」



A「うん、今行く」



アキラはまだ何か言いたげだったが
それに構わず



A「じゃあねアキラ、お疲れ様」



会話を終わらせて
沙良と一緒に部室を出た



沙良「Aさ、最近無理しすぎてない？」



A「んー、何で？」



沙良「すごい疲れてるように見えるの」



色々と頭悩ませているからかな
それに関わらず
疲れているのは確かだけど



A「まぁ最近は疲れが取れないでいるね」


苦笑いしながら言う
あまり深く聞かれたくなかったから
話を変える



A「......先生の事は、何か考えてる？」



沙良「.........うん、あのね」



最初は何で沙良の顔が赤いのか
全然分からなかった







沙良「......思い切って、告白しようと思うんだ」




......そっか
勇気あるんだな、沙良は



羨ましいよ、そんな貴方が

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