【HQ】今日からイケメン妖怪達と暮らすことになりました

Apparition and Shrine Maidenﾟ++ﾟ31 ページ35

『…あなたが私の妖の部分？』





《そう。
ねぇ、私と入れ替わってよ。早くその街と人を壊さセて？》






『ダメに決まってるでしょ…！！！


そんなにこの街と人が嫌い？』





《キラい。
…私の話を簡単にしてあげる。

私はここで生まれた。妖と巫女の子供…半妖として。
そんな私を気持ち悪い、災厄を招く半妖だ、って街の人達は罵った

それからの毎日は最悪。石は投げられる、喋ればぶたれる。
母さん達は気にするな、ってずっと愛してくれていたから私はがんばれた》





『…それで？』






《友達もできたんだよ？
研磨と鉄郎と光くんと京治。知ってるでしょ？
鉄郎とは1,2回しかあってなかったんだけどね、特に研磨とは仲が良かったの。

でもこの4人は海神に頼まれて私を監視していただけだった。
だから、私がどんなに困っていても助けようとはしてくれなかった。


どんどん私への暴力がひどくなっていった頃、急に何かがきれちゃってさ？
街にいた人たち全員燃やしちゃったの！！

その時のみんなの叫び声が離れなくて…全く関係の無い人達も燃やしちゃった。

そこからの記憶は無し。》






『そこからは、母さんの話にあったから知ってる』






《まぁだからさぁ！とにかく燃やしたいの！！

私を置いて出ていった母さん達も、監視のために近づいてきたあいつらも、みんなみんな…》




『ダメ！！！


お願い、もうやめて』






《あんたはなんも知らないじゃン。
私に任せとけばイーの！》




『…研磨や光くんたちと過ごしてた日々は楽しくなかったの？』




《……》




『楽しかったでしょ…？
確かにひどい扱いを受けて辛かったのは話を聞いてて分かった。
でも、楽しかった記憶だってあるはず
そんな記憶すらも消すなんてダメ。絶対に』






《うるさいうるさいうるさい！！

さっさとその身体をよこせ…！！！》






『渡さない…！！！


あなたも…貴方も私の一部なんだ！！！！
もう辛い思いなんてさせない…！一緒に楽しい思い出つくるんだ！！！

だからもう暴れないで
私と、私達みんなと一緒に暮らそう…？』








《ムリだ…！！私は皆に酷いこと言って、壊そうともした！！！

そんな私を許してくれるハずがナい！！》






『皆は優しいから…大丈夫！
追い出されるのだとしても…今度は私も一緒だよ。



だから、お願い』









《ﾊｧ…もし、同じようなことがおこるのなら…




今度はその身体…本当に奪うからね…》

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