【ハイキュー】青城のプリンス様には彼氏がいるそうで

#39 男装、やめれば？ ページ41

『ｯ……ｸﾞｽｯ……』




優「日にちまたいでも泣いてんのかよ……」


美華「A……」




別れを告げた日から1日たった。それでも未だ心が痛い



優「今いうことじゃないけどさ……お前、男装やめれば？」


……は？



『ｯ、……なんで？』



優「お前がずっと男装続けてきてたことはよく知ってる。幼馴染だからな
でもよ？いくら強いやつとバレーがしたい、とか皆に弱いと思われたくないからって理由でいつまでも自分の性別偽るのは、どうかと思う。」





美華「優!!」




俺のために言ってくれてるのはわかる。


でも……



『俺には無理だよ…』




優「無理だよ、じゃねぇ。
やろうともせずにいつまで流していく気だよ」





いつものヘラヘラした表情ではなく真剣な表情でいう優から、目をそらせない





『……まだ、まだやめられない


今やめたら、俺は何もすることがなくなるんだ』




“男”だからバレー部に入れてる

“男”だから皆俺を認めて、仲良くしてくれてる




“女”の俺は誰も認めてくれない



優「……何考えてる。男でいなきゃ…とか女じゃ誰も認めてくれないー、とか思ってんのか」




『!!』



図星だった


優「今のお前は学校での姿なのか?
ここにいるのは本来の、女のお前じゃねぇのか？
そのお前を。女の姿のお前を!!笑うやつとか、軽蔑したやつがいんのか！？」








『ｯ、い、ない……』




優「いねぇだろ！
俺も、美華ちゃんも！！お前が話してた他校の友達とかも認めただろーが！！
バレーを理由に逃げんな！！」





『ｯｯ』


バレーを理由に……逃げてた?


女に戻ることを、逃げてた……?





美華「優、少し落ち着いて
Aも、ゆっくり考えよ?」









『……優、美華。



俺……』





違う、もう逃げるのはやめだ





『“私”もう逃げるのは止めるから……



優、何回も何回もごめん。美華、何も言わないで見守っててくれてありがと…(微笑』






優「ﾊｧ、手のかかる幼馴染だな」


美華「私はいつもAの味方だからね！」



私はもう、男としてバレー部に行くのは止める




これからは、女としてマネージャーとしてやろう





あ、でも及川に伝えないと。








マネージャー、やらせてもらえるかな……

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