すみません、人違いです (ページ9)

今日:64 hit、昨日:111 hit、合計:91,169 hit

＊9 ページ9

正直、家に入れてくれた時の反応からしていい返事は貰えないんだろうなって感じた

ずっとAが帰ってくるの待ってたし、同じ気持ちだって信じてたから結構心が折れそうになる

『……正直まだビックリしてる。
あの時別れた幼馴染がアイドルになってて、アイドルなのにファンに認知されちゃうほど私の話もしちゃってて…

でも、小さい頃のあの約束はずっと私の中で大切なもので……
あの約束のおかげで頑張れてた。
だから、その……』

後に続く言葉に悪い想像しか出来なくて、ほとんど耳に入ってこない

『よろしく、お願いします……』

森「……へ？」

聞き間違いじゃないよな、よろしくお願いしますって言ったよね…？

『え、なんでそんな微妙な反応なの！？』

森「いや違う！！だって、断られるような雰囲気だったじゃんずっと！」

『これでもまだ戸惑ってるんだよ、アイドルなのにいいのかなって気持ちも大きいし…』

森「うん……でもちゃんと仕事はしっかりやるよ。
そういうのを前提で幼馴染のこと話してもいいって約束してる」

『そっか……うん。じゃあとりあえず、改めてよろしくお願いします』

ぺこっと律儀に頭を下げるA

森「……付き合ってるってことでいいの？」

確認を込めて聞けば、顔を上げてクシャッと笑う

『心配しすぎじゃない？笑
うん、付き合ってるってことで間違いないよ』