すみません、人違いです (ページ11)

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『あ、慎ちゃん達出てきた』

慎ちゃんと一緒に住み始めて数日

少しずつ今の慎ちゃんにも慣れてきたところ

基本は仕事が忙しくて家に長くいることは無いけれど、連絡は沢山してくれている

『はー、慎ちゃんダンス上手だなぁ…』

音楽番組に出ているSixTONESを見ているのだが、普段の慎ちゃんとはまた違った姿の、アイドルの森本慎太郎がいる

ほんとにこのグループは楽しそうに歌う

そんなことを思いながらテレビを見ていたら携帯がなった

森「あっ、出た！
A今何してる？」

『慎ちゃんが出てる音楽番組見てたよー
どうしたの？』

森「今から迎えいくから準備しといて！
ご飯食べいこ！」

急だなあ、なんて思いながらもOKの返事をして準備をしていく

化粧も着替えも終わる頃にちょうどガチャッと鍵が開く音がした

森「ただいまぁー
ってそんなにお化粧しなくて良かったのに！」

可愛いのバレちゃうじゃん！
なんてぷりぷり怒っているけど、

『バレちゃうって……他に誰かいるの？』

森「あ、言い忘れてた。
あいつらがAに会わせろって言うからとりあえず一緒に飯でも、ってなったんだけど……ごめん、嫌だった？」

しょぼ、と眉毛をさげて私の様子を伺う慎ちゃん

『ふふ、大丈夫。
先に言っては欲しかったけど、大丈夫だよ』

そう言って頭を撫でれば嬉しそうに笑った

森「っし！じゃあ向かいますか！」