会いたくなかった (ページ7)

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Seven ページ7

『いやそれは本当にそう。』

「まだあん時の樹の言葉気にしてんの？」

「…気にしてないよ、もう。
何年も前の話だし、別にもう好きじゃないし」

あの時の言葉

慎太郎の言うそれは、高校の時の樹の何気ない一言

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高校1年の時同じクラスになった慎太郎と私は、仲良くなるのには時間はかからなくて。

そこから慎太郎の仲のいい5人とも繋がっていって、その中でも樹は居心地が良かった

女の子を取っかえ引っ変えしてはいたけど、私との関係性は誰かと付き合ってても変わることはなくて、それが原因で目をつけられるといったこともまぁあった。

だから、なんとなく私は自惚れていた
自分は他の女の子とは違う、もしかしたら私が告白したら上手くいくんではないか……って

慎太郎とか北斗にはよく相談してたし、2人には上手くいくよって言われてたから尚更よね

でも、そんなのは私の勘違いだった

「ねー、あの子って樹のなんなのー？」

慎太郎たちと放課後遊びに行くことになって、樹も誘おうってなったから探しに来たら聞こえた声

教室には樹と、樹の腕にくっついてそんなことを聞いている気の強そうな…でもたしかに可愛い女の子

「あの子ってA？」

ﾄﾞｸﾝｯ

心臓が跳ねる音がした

聞いちゃいけない、そう思いつつも聞きたい。という気持ちが勝ってしまった

これがいけなかった