晴天、君と微炭酸【Fischer's】

Prologue ページ1

そよ風が心地いい昼下がり、私は部屋の掃除をしていた。




かつては苦手だったこの作業も、慣れてくれば案外楽なもので。





鼻歌を歌いながら本棚の整理をしていると、1冊のアルバムが目に入る。





「これって…」






それは高校の卒業アルバムだった。





中を開くと、懐かしい思い出の数々。








学年全員の名前と写真が載っているページを捲ると、とある1人の人物が目に止まった。









彼の写真を見て、一気にあの頃の自分が蘇ってくる。







私がずっと、片想いをし続けた大好きな人。









彼と出会ったのは、いつだっけ…？






あぁ、そうだ。
確かあの日、公園で…

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