後日譚 ページ16
「おーい、シルク。動画撮るぞ〜」
マサイが俺に向かって声を掛ける。
俺は自分の部屋でぼーっと外の景色を眺めていた。
季節は冬。
巷ではもうクリスマスの時期だ。
「うぅ、寒っ。もう冬か…
この前まで夏だったってのに、早いもんだな。」
マサイがふと呟く。
そう、俺たちはあの長い夏から抜け出した。
今思えば、色々なことが起こりすぎた夏だった。
「…まだ、引きずってんのか。彼女のこと。」
物思いに耽る俺をみて、心配になったのだろう。
マサイが問いかける。
「いいや、大丈夫だよ。
俺がこんな所で止まってたら、あいつはがっかりしちまうだろ？」
そう言って、ちらりと引き出しの中にある古びた形代に目を向ける。
「よし、今日もやりますか！」
気合いを入れるように立ち上がって、撮影に向かう。
俺は、俺自身の願いを叶えるために。
・
・
うつせみ【空蝉】
�．札澆糧瓦嘘漫�
空虚なものの例えにも用いられる。
�◆�
この世に生きている人。
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りんてん - え、もう感動して涙がポロポロ...。 泣けました！素晴らしいです！！ (2019年10月25日 23時) (
レス) id: e2668604a6 (このIDを非表示/違反報告)
どこか村のだれかさん - 気づいたら読み終わってました！面白かったです！ (2019年9月9日 0時) (レス) id: 3706e8b566 (このIDを非表示/違反報告)
バニレ - とても面白かったです。更新待ってます。 (2019年8月28日 12時) (レス) id: 527198f7e6 (このIDを非表示/違反報告)
www - イエ―イ！面白いよ！相変わらず！ｗ (2019年8月26日 17時) (レス) id: bb2f701b11 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：來（らい） | 作成日時：2019年8月25日 21時
