▽難易度を選択してください【Fischer's】

4話 ページ5

「あー！美味しかった！！」



「いやぁ、噂には聞いてたけどやっぱるりまっちゃさん面白いっすね」



解散間際、ほろ酔いのシルクさんがそう零す。



「いやいや！私もまさかFischer'sの皆さんとご飯食べられる日が来るなんて思っても見なかったです！」



…彼らのおかげでつっきーから連絡来たし。
なんだか、いい事続きだな。



「んじゃ、解散にしますか。

あーでも、夜も遅いんでるりさん危ないですよね。家どの辺なんです？」



私を気遣ってくれるシルクさん。


人から気遣ってもらえることがあまりないため、少しだけ困惑する。

家は決して近いわけではないけど、これくらいなら誰かに頼らなくても大丈夫だ。



「○○の方です。あ、でも1人で帰れるんで大丈夫ですよ！」



「○○か、それならモトキんちも同じ方向じゃね？」



マサイさんが私の家の方向を聞き、モトキさんに提案する。

え、モトキさんも方向一緒なんだ。



「そっか、じゃあモトキがるりさん送って行きなよ。」



「るりさんが嫌じゃなければ送っていくけど…」


方向が一緒なんだったら1人で帰るより楽しいからお願いしようかな。

まだまだFischer'sのみなさんに聞きたいことあるし。



「全然嫌じゃないです！
じゃあ一緒に帰りましょうか。」



「モトキさんが一緒だったら、るりちゃんは安心だね。

じゃあね、また連絡するよ。」



そう言ってつっきーが私に笑いかける。

どくん、とわかりやすく胸が高鳴る。



「〜〜〜〜っ！




…ばいばい。」





いやいやいやいやっ！！


酔いが回りいつもより少しだけ頬を染めて、ふわふわとした態度。







「………そんなの、ずるいって。」

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