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1話 ページ2

「じゃあ今日はこの辺で終わりますか！おつおつ〜！」




そう言って『放送終了』のボタンを押す。


今日の放送はマイクの調子があんまりよくなかったからな、確認しないと。





るりまっちゃ。として活動し始めてかれこれ5年目になるだろうか。

これだけやってると最初のうちは苦戦をしていたマイクの点検も手馴れたものだった。



ﾋﾟﾛﾝ



マイクの横に置いてあるスマホが軽快な音を鳴らす。


「誰だ…？」



画面を確認すると、そこには『天月』の文字。
歌い手界隈ではかなりの人気を誇る人物だ。




彼とは活動を始めたての頃にとあるイベントで仲良くなり、今では週に1回は必ず会うくらいの仲だ。


炎上するの怖いからリスナーさんには絶対にバレないように気をつけてるけど。



そんな彼からのLINEには

天月明日の夜、どーせ空いてるよね?

とあった。




なんだこいつ、私がいつも暇みたいに言いおって…

暇だけど。



るりまっちゃ。なにその言い方!笑

るりまっちゃ。…ひまです。




てかつっきーの方から誘ってくるなんて珍しいな、なんだろう。





天月うん知ってた笑

るりまっちゃ。おい笑笑

るりまっちゃ。けど珍しいね、どーしたの?






この時私はまだ気づいていなかったんだ。







天月明日の夜さ、ご飯行かない?

天月とあるすごい人達が来るんだけど!









この出会いが、私のこれからを大きく変えることになるなんて。

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