先輩は片足手纏い【男主】

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五条side


『そういえばさ、』
五条｢ん？｣
『京都校行く事なった。』
五条｢…は？｣

任務終わり、近くの駄菓子屋で休憩をしていた時、突然言われたその事実に俺は驚きを隠せなかった。

『コーラ零れてんぞ、もったいな。』
五条｢誰のせいだとっ…！｣
『いや何も、言われたの2週間前だし。』
五条｢俺らが任務行ってる時…？｣
『行った直後、夜蛾センに言われた。』
五条｢は？なんでもっと早く言わねーの。｣
『いやお前らが寄せつけて無かったんだぞ。』

そう言えばそうだ、俺はもう中身の無いコーラの缶を潰して近くのゴミ箱に投げ捨てた。

『そこ燃えるゴミ、缶はあっち。』
五条｢どうでも良くねそんくらい。｣
『良くねぇわ馬鹿たれ、殴るぞ。』
五条｢先輩の殴りなんて効かねぇよw｣
『本気で行くぞ。』
五条｢本気は酔うから辞めて。｣


よいしょっと立ち上がる先輩が少しよろけた。
俺はそれに心臓が飛び跳ねた。
慌てて支える、まぁ支える程のふらつきでも無かったけど…。

五条｢危ないだろ！？俺がやるから先輩は座ってて！｣
『元はと言えばお前のせいなんだよなぁ。』

仕方なくゴミ箱に入った缶を持ち上げて缶ゴミのゴミ箱に投げる。
胸に手を当て、バクバクとなる心臓を抑えた。

俺はあの時と、先輩が帰ってきた日と同じ緊張を覚えた。

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