先輩は片足手纏い【男主】

20＿ ページ21

『ヴァーカヴァーカ、夜蛾セン明日からハゲちまえ。』
夜蛾｢…。｣
『い"ッだ！！！』

死ぬのが嫌だった俺は無理矢理目をこじ開け、眠気を限界突破。
身体は動かないが七海達が来るまで眠るのを堪えた。

そして今は医務室で寝たきり、毒が抜けるまでは待てだって。
はぇーそんで殴られるとか理不尽過ぎて笑けるんだが。
因みに灰原と七海は俺が心配で任務、五条からの連絡を拒否したそうな…ウケるね。

『言っとくけど夜蛾センのせいだからな！？2級3級なら俺怪我なく済ませたのに！！』
夜蛾｢責任転嫁をするな、資料は1級だっただろう。｣
『それが聞いて驚け、俺じゃ歯が立たなかったさ。』

夜蛾センはまさかと思っているのか俺を見つめた。
そのまさかなんだよなぁ、呪霊の活発化が進んでる。
それに呪術最強の2人がいないところを狙っている、確信犯か。

夜蛾｢…ここから術式が厄介なお前を追い出し、何かを企んでいる…か。｣
『夜蛾センたまには頭良いじゃ〜ん、ただちょっと違う。』
夜蛾｢？｣
『あいつらは俺の術式を厄介としてるんじゃなく、後輩達を厄介としてるんだよ。
夜蛾センのは聞かなくとも俺のは聞いてくれるからな、その従える存在を消せば五条達が上に盾つかなくなるっていう考えなんだろうね。』
夜蛾｢……。｣

まぁアイツらが素直に京都行くの？行ってらっしゃい、なんて言うとはそう思えないけどね。

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