先輩は片足手纏い【男主】

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家入｢ぱいせーん、義足届いたよ。｣
『マジ？』
家入｢ん、早く来て。｣

予定より早く届いた義足の報告をしに来た、煙草を吹かす家入に壁をつたいながらついていく。
家入の後ろに居るからか煙で目が痛くなる。
それを察したのか家入は口から煙草を離し、やや潰し気味に握った。

家入｢医務室まで我慢して、私は先輩の腕に焼き付けても良いけど。｣
『怖いこと言うな、俺の氷に焼き付けっか？』
家入｢頼むわ、先輩有能。｣

ジュッっと音を立て俺の氷に煙草が押し付けられる。
火は消え、灰は床に落ちた。
まぁ後で片付けとけばいいか。


そしてついた医務室には、義足が5、6本。

家入｢先輩の身長、支える体重に合わせて作られた…らしい。痛いだろうけど付けてみて。｣
『おぉん…痛いって分かるならやめてくれ。』
家入｢わ〜手が滑った〜。｣
『分かったから義足投げるのやめなさい。』


義足はピッタリ、だが痛い。
しかも腹に固定するからズレたりするしそれがない選手用の義足は走りやすいが折れやすい。
消去法でやはり固定型しか無い。

『…痛てぇな、神経が麻痺ってるわけじゃないし。』
家入｢大丈夫？どんな痛み？｣
『タンスに小指ぶつけた上に思いっきり踏まれて扉閉められる感じの痛みが太もも全体にある。』
家入｢ウケるw｣
『ウケねーわ馬鹿野郎。』

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