裏切られたんで裏切り返してやろうかと

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虎杖｢へ？｣
黄桃｢は？｣
五条｢だってあのAだよ？上の連中が隠してた特級術師、本気でやり合えば僕と相打ちになるくらい。｣

裕菜は1層、顔を青く、そして暗くした。

五条｢もう1回聞くよ裕菜、君は“本当に”Aに襲われて、“本気で”抵抗したんだね？｣
黄桃｢は、ぃ…。｣
五条｢残念だね裕菜。もし本当だとすれば裕菜の腕、首、悠仁の殴った腕、そして2人の足が切れてる。｣

Aを怒らせたら最後、どうなるかは僕にも分からない。
ただ日本が消滅するかもしれない可能性があるのはわかる。
グルグルと目を回し顔を真っ青にして冷や汗を滝のように流してまでAを追い出したかったのか。

五条｢はぁ、とりあえず裕菜は一応停学ね。本当なら退学、上の連中にｺﾛされるかなんだけどねぇ。｣
黄桃｢ま、待って下さい！いくら特級術師だからってそんなっ！｣
五条｢言ってるでしょ、Aは“特別な”特級術師。上の連中が隠してるってことはそれだけ重要な人材、それが今、嫌いという私情だけで追い出されてどんな状況にあるか。｣


五条｢現実逃避は終わりだよ、裕菜は退学処分をくだされたくなければAの居場所を見つけること。いいね？｣

はい、と聞き取れるかくらいの声で言うもんだから少し苛立った。
教室を出て、誰も居ないことをいい事に思ってたことを吐き捨てる。


五条｢ﾁｯ、そもそもAがそんなことする訳ねーだろばーか。｣

1秒でも早くAを見つけないと。

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