裏切られたんで裏切り返してやろうかと

8. ページ9

五条side


悠仁がいきなり教室に呼び出した、教室内では悠仁が震える裕菜の手首を握っている。

五条｢で、裕菜は何で掴まれてんの？｣
虎杖｢黄桃はさ、A先生のことあんま好きじゃねーって言ってたんだ。でも、先生の前じゃ好きだったって言ったろ？｣
五条｢言ったね。｣
虎杖｢何となく辻褄が合わねーんだ。俺の勘かもしんないけど…黄桃の感情がコロコロ変わるとは思えないし。｣

悠仁は真面目な顔をしてそう言った。
裕菜へ目を向ければ真っ青な顔、目が泳いで何となく納得した。

五条｢裕菜は？何か異論あるかな？｣
黄桃｢わ、私何も知りません！A先生が好きだったのも変わらないです！A先生に襲われただけで、本気で抵抗したんです！｣
五条｢何で襲われた事を僕に言わなかったの？｣
黄桃｢ｯぁ……。｣

裕菜はやってしまった、と言うように更に目を逸らし泳がせた。

五条｢Aはその時どうしたの？｣
虎杖｢…俺が、咄嗟の判断で殴った。もう殴られてるから弁解もクソもないって、でも自作自演の可能性もあるだろって…。五条先生を困らせるなって言ってた。｣
五条｢なるほどねぇ、｣

裕菜に目を向ければ悠仁に掴まれた手首を眺め、ぽたぽたと冷や汗を垂らしていた。

五条｢Aに襲われ無くて良かったね裕菜。｣
黄桃｢へ…？｣
虎杖｢どういうこと？｣
五条｢全く、あんまり言い方良くないけどAに襲われてたら君ら＿＿＿




　


ﾀﾋんでると思うよ。｣

9.→←7.

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す