裏切られたんで裏切り返してやろうかと

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Aside


ポケットの中でバイブ音が響く、俺はその表示名を見ながら笑顔で電話に出た。

『やぁ元気か〜？まぁ元気じゃないだろうけど♡』
｢分かってて聞くのは辞めてくれよA。｣
『わ〜悟のそんな声久し振りに聞いたわァ！んで？なんか用？』
五条｢お前、何で裏切った。｣

辛辣、そして威圧気味に電話越しから問い掛けられた低い声は高専時代のブチ切れと同じくらい。
その前も低かったのにそんなんじゃ生徒達が怯えちゃうね！

『さぁねェ、あの馬鹿共にでも聞いてみたら？』
五条｢お前のせいで3日寝てないんだよ…帰って来てくんない？｣
『無理なお願いをするなお前も、上の奴らに似て来たか？』
五条｢……。｣
『まぁまぁ、そう怒んなよ。俺が戻ったらそれこそ上が目を離さないし、俺がその不満に暴走する危険があるんだぜ〜？』
五条｢それは、｣
『お前が保証するって？笑わせんな、今も守れてねー癖に。
それに俺、もうそっちに戻る気さらさらないし♡』
五条｢A！まっt｣


ブツ、という強制的な音が嫌に耳に残った。
何を今更引き戻そうなんて気持ち悪い。

真人｢A大丈夫〜？｣
『大丈夫だよ、どうせその内嫌でも再会するさ。』
真人｢そっか、その時は俺も一緒？｣
『勿論、真人に手伝って貰うよ。』
真人｢そっか！｣

俺は古くなったスマホを水に落とし、踏んずけた。

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