裏切られたんで裏切り返してやろうかと

32. ページ33

Aside


今日も今日とて晴天で良い日！まぁ路地裏は真っ赤ですけど。
非術師ってうるさいよね、特に叫び声。
命乞いも不快。

『……残穢？この辺の呪霊は邪魔だから祓ったはずなんだけどな。』

その残穢を追って更に路地裏へ。
可笑しい、さっきまで残穢なんて無かったのに。
追うにつれて段々と光を遮断する建物に、これはまずいと顔を顰めた。

『罠なら引かせてもらうぜ、こんな所で死ぬのはゴメンだ＿！？』

振り返った途端、歪な顔をした呪霊が目の前に。
咄嗟に受身を取ったものの、吹き飛ばされ背中を強打。

『どんなホラー演出だっつーの…。』

持ち合わせでしかない呪具を投げるが勿論弾かれる。
最悪だねぇ、逃げよって思っても来た道が狭まって猫が通れるくらいの隙間になってる。

まずい……もし、後ろに逃げるとするならば最悪＿


高専の奴らに捕まる

とすれば、こいつを祓って来た道を戻るしかないか。



『一か八かで祓わせて貰うぜ…

術式反転、毒血狩り。』


俺の血が相手を縛る、そこから毒が流れ込み相手を内部から爆散させる術式。
相手は知能とデカさから約1級かそれ以上、俺が苦労することは確実。

『どこまでバレずに行けるかなぁ…。』


なんて呟いてる内に相手は俺の血を解き、ニヤリと笑った。


『修正、どこまでこうして立っていられるかな？』

33.→←31.

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す