裏切られたんで裏切り返してやろうかと

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Aside


真人｢流石1級呪術師と宿儺の器、って所かな。｣
『にしても派手にやられたな、普通の人間ならﾀﾋんでるぞ。』
真人｢こればっかりは術式のおかげだよ。｣

結局逃げ切った俺達はいつもの排水溝で感想を互いに述べていた。
ふぅ、と息をつく真人はいきなりじろりと舐め回すような目で俺を見つめた。
その視線にドクッと心臓が跳ねる、だが真人はある1箇所を見てから空気は戻った。

真人｢付けてくれてるみたいで嬉しいな。｣
『へ？』
真人｢指輪だよ、出来れば指に付けて欲しかったけど。ネックレスとしてもいいね。｣

指につけるのは危ないと思い、真人に貰った特級呪物《冥婚指輪》はネックレスとして首にぶら下げていた。
真人はそれを気にしていたのだ。

真人｢人間って何で指輪を渡すの？｣
『結婚する為だよ、恋が愛になるんだ。』
真人｢ケッコン？恋って何？｣
『それも分からず俺に指輪を渡してきたのか…。』
真人｢だって綺麗だったから、Aに似合うと思ったんだ。｣

キラキラとした無邪気な子供のような視線を向けられ、俺は溜息をつきながら説明した。

『恋ってのは、人を好きになることだ。この人はなんか違うとか、また会いたいとか。』
真人｢友達ってやつとは違うの？｣
『ん〜…特別な感情っていえば分かるかな？』

苦笑いしてそう言えば真人はおかしそうに首を傾げた。

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