【ONEPIECE】アイのウタ【赤髪海賊団】 (ページ8)

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向日葵が8束ページ8

「ゴードンなんで海賊と一緒にいるの。」

ベポが小さくなり、僕ローロメオくんの3人で驚いて声をあげれば入口にウタがいた。
海賊、その言葉に酷く重い感情が現れてる気がした。

「ウタ、お前なんでシャンクスの船を降りたんだ」
「ルフィ…！」

僕やシャンクス達がルフィに話してなかったことが仇となったのか、はたまた彼の純粋さが引き起こしたのか。
ウタに船を降りた話を聞いてしまった。

その話は、なるべくして欲しくない。その意味を込めてルフィの名を呼べば、ここエレジアに来てから初めて僕と目を合わせるウタ。

「あんたも海賊なの？それなら容赦は…ッ！」

背丈も昔より伸びて髪も長くなった僕を見て一目では分からなかったのか、海賊だとルフィ達の味方なのか問いかけられる。しかし、その直後言葉が詰まったかと思えば僅かに口を震わせて身を見開きながらからカラ笑いをする。

「ハハ、Aなの…？そっか、Aか。Aも…そっち側なんだね。」

もう一度、ルフィがウタにシャンクスの名前を放つ。
ウタの顔つきは落胆から怒りに変わった。

「うるさい。もう、シャンクスの話はもうやめて！」

力強い風が吹き込み、ゴードンさんやベポが飛ばされる。
そして、ルフィの麦わら帽子がウタの手元へ、帽子を返せと声を荒らげるが返すつもりは無いようで、それをチップに変換してヘッドホンに収納する。

「分かった。ルフィあんた、新時代には要らない。」

ウタの1秒毎に変わっていく表情から目が離せない。
喜怒哀楽の急変か。異様なほどの海賊、シャンクスへの態度。

ウタが更に攻撃を始めようとする、その一瞬一瞬でさえ、彼女に手を出したくなくて、出すことが出来なくて。

「ウタ」

絞り出した声も掠れて震えていて、彼女に届いているのかいないのか。それでも、どうしても今声を出さないといけない気がして

「…A。どうせ、あんたも」

＿アイツと同じなんだ。

「A！」

諦めたような表情のウタの攻撃が当たる寸前で、ローが僕の腰に引きルフィ達に近づき能力を使ってくれる。
一瞬で木と入れ替わり、攻撃は防げた。

しかし、ウタの最後の表情が脳裏に焼き付いて離れない。

＿どうして助けてくれなかったの。

＿どうして、どうして、、、助けてよA

＿また、あたしを置いていくんだ

ずっと、頭の中でウタの声が聞こえてくるんだ。