向日葵が4束 ページ4
「みんな〜!お腹空いたりしてない?よぉし、食べ物とか楽しそうなのいっぱい作っちゃう!」
宙でクルクルと回りながらファン達の手元へ ”それぞれの欲しいもの” を出現させる。
そんな中で1人の小さな女の子が、かわいらしいイヌのぬいぐるみをぎゅっと抱きしめる。
「本当にこれ、もらっていいの!?」
「もっちろん!」
「ここでは、好きなように歌って踊ってあたしと一緒に楽しく過ごせばいいからね!」
音符に乗ってクルクルと体全体を使って大きく動くウタ。
広い会場をぐるっと何度も回って飛ぶ。
「夢みたいじゃ…」
小さなリンゴを1つ持ちながら涙を流すご老人もいた。
「夢…、夢か。」
夢、それはとっても楽しくて憧れるもの。
それでいて、夢の代償は大きいもの。
暖かい風が頬を撫でる。
あの時よりも伸びた髪が靡かれて、髪飾りがキラリと輝く。
「どうかしたか」
「んーん。なんでも」
ない。 とは言えなかった。
不安も、感動も全部溢れる気がして。
” 赤髪海賊団 ” そこに少しの間でも僕がいた事をまだ言っていない彼には、口を開けなかった。
自由で最強の医者になりたい。そして、シャンクスみたく強くて最強な海賊にもなりたい。
僕の夢は、叶ったんだろうか。
「あたしと一緒ならどんな夢でも叶う!怖がらせるものなんて、どこにもない。新時代さいっこう!」
ウタの夢は、叶ったのだろうか。
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作者名:パチュリー | 作成日時:2024年2月24日 4時