水が17L ページ17
麦わら帽子の船長さんが、男。否、この国の国王であり私のお父様である人に重い拳を1発入れる。
その後ろで、次々に現れる黒服の男達を始末していく刀を使う緑頭の人や、長っ鼻の人。
その2人を援護するように、攻撃を仕掛けていく機械じみた人や骨の人や魚人の人。
出血のせいで揺れる視界の中、お互いがお互いの為に戦っているこの状況。そんな中、ただ1人倒れている自分に嫌気がさす。
なんの為に、ここに来たと思ってるんだ。
私だって、変わりたいんだ。
『ここから出たい』
「あ!おい、お前!出血が酷いんだ、動いたらダメだ!」
鹿さんにそう言われて、ピタリと立ち上がる体を止めるが、すぐに動かす。
そのまま鹿さんに、背中に乗せて欲しいと言えば悩みつつも渋々承諾してくれる。
「どこへ向かえばいい」
『とりあえず、目の前の鉄格子に行って欲しい。』
そう言って指を刺したのは、グルまゆさんが捉えられている鉄格子。あの鉄格子は、いくら悪魔の実の能力者であろうと誰一人として壊し抜け出すことの出来ない作りになっている。
その為、私が持っている鍵を使うしかほかない。
急いで向かってと言えば、分かったといって走り出す鹿さん。
「レディ!そんな体で、動くなんて!」
『大丈夫です、今開けますね』
震える手で鍵を差し込み、鉄格子を開ける。
グルまゆさんが急いで出てきて私の体をペタペタと触っていく。すごく心配そうな顔をされるので、大丈夫だと言えば更に苦しそうな顔をされる。
それより、と話題を変えて上に居る2人を助ける為にどうやって上へ登ろうかと話しをする。
「それなら、レディはチョッパーの上に乗っててくれ。俺がチョッパーを蹴りあげて上へ押し上げる。上へ飛んだらレディには申し訳ねぇが、鉄格子に乗り移ってもらいたい」
申し訳なさそうに話すグルまゆさんに、それで問題ないと答えればお礼を言われる。
お礼を言わなきゃ行けないのは私の方だ。
「そんじゃ行くぞ」
「おう!」
鹿さんににしがみつけばふわりと宙へ浮く。
鉄格子と隣合えばその隙に飛び移る。
鍵を出して開ければ、女性がそのままジャンプして下でグルまゆさんにキャッチされる。
隣合うように並ぶ鉄格子に助走を付けて飛び乗れば無事成功。鍵を開け、彼女に下へ飛ぶように指示する。
そのまま私も降りようと体制を整えれば、バンッと音がして私の腕が熱くなっていく。
痛みと同時に、片手をしがみついていた鉄格子から離してしまい、落下しそうになる。
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パチュリー(プロフ) - ときたま忍者になる大根さん» その為、作中他の女性陣にもメロメロになっているシーンがありますのでこれといって特別恋愛感情がある訳でも描写している訳でもございませんが、今後の展開も含めてご自由にご解釈なさって頂ければなと思います。この度は、コメント有難う御座いました。 (6月11日 3時) (レス) id: 319e9235c5 (このIDを非表示/違反報告)
パチュリー(プロフ) - ときたま忍者になる大根さん» 傷が何かしらで開いてしまった際に対応できるように”治るまでは、船にいて”の意味合いがあります。また、サンジは夢主の事は仲間という認識です。恋愛意識は無いですが、他の女性陣同様キャッキャさせております。 (6月11日 3時) (レス) id: 319e9235c5 (このIDを非表示/違反報告)
パチュリー(プロフ) - ときたま忍者になる大根さん» まず1つ目として、夢主は深い傷を背中におっています。傷もまだ治りきっておらず、海の中に潜り手を伸ばし力を入れるだけで傷が再度開いてしまう。というものを作中で表現させて頂いております。そのため、傷を負っている夢主から目を離さないように、 (6月11日 3時) (レス) id: 319e9235c5 (このIDを非表示/違反報告)
パチュリー(プロフ) - ときたま忍者になる大根さん» 御意見御感想をお寄せ頂き誠に有難う御座います。本編の拙い文で理解ができない部分が多々ありましたようで、大変申し訳御座いません。此方のコメント欄にてお答えさせて頂きます。 (6月11日 3時) (レス) id: 319e9235c5 (このIDを非表示/違反報告)
ときたま忍者になる大根(プロフ) - 夢主がみんなに嫌われていなかったというのはわかるんですが、それならなぜ外出させてくれなかったんでしょうか?あとサンジの夢主への態度がほかの女性とは違う気がするのですがこれはサンジが夢主のことを恋愛的な目で見ているからなど意味が含まれているのですか? (6月10日 5時) (レス) id: 2086425a99 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:パチュリー | 作成日時:2022年9月26日 0時