みかんが4つ ページ4
ｻﾞｰｻﾞｰ
彼女との幸せな一時を過ごしていると、またもや間にクソコックという邪魔が入り、シャワーが空いてるから入ってこいと催促され現在に至る。
程よく調節されたお湯が、全身へと行き渡り日々の疲れを癒してくれる。
『さっきのナミちゃん…めちゃくちゃ可愛かったな……』
未だ高鳴り続ける胸に、手で口を押さえながら呟く。
余りにも可愛すぎて、あのまま時が止まっても文句は無い程だった。久し振りに、照れたように笑うナミちゃんも可愛かった。
ｷｭｯｷｭｯ と、変に火照った身体にタオルを巻き下着とズボンと靴という上半身裸の謎スタイルで、夜風に当たろうと甲板に出ていく。
道中、厨房に明かりが付いていたのを見つけて入れば サンジに謎のチョップを喰らい、冷えたアイスを貰った。試作品だから味見として出してやるだけだ、と念を押され笑いながらお礼を言う。
『うんまぁ……体に染み渡るわぁ……』
スライムのように溶けそうな感覚を帯びる熱い身体に、ヒンヤリとしたアイスが俺自身を蘇生して生き返らせてくれる。
もう一口食べようと、口を開きかぶりついた時 背後で足音がして振り返る。
『え……』
「っ……」
先程とは打って変わって、船の光源に照らされ輝きを放つ彼女がそこに居た。すっかり、もう寝ているものだと勘違いしていた。そんな彼女に『夜更かし…？付き合おうか？』と問いかければ、自然と下がっていた彼女の視線がワナワナと上がっていき真っ赤な顔をしてこちらを見てくる。
「ば……ばか！服きなさいよ！！！」
『んぐっ』
彼女が寒いだろうと思って肩にかけてあげた俺の羽織ものを、綺麗に顔面へクリティカルヘッドされる。
彼女がそんな態度を取る意味が理解出来ず、困惑していれば彼女の顔は更にみるみる赤くなっていく。
「もうねる！」
『お、あ、え、お、おやすみ……ナミちゃん』
「お！や！す！み！」と1文字1文字が強く放たれ、部屋に入っていく彼女。そんな彼女を視線で追いながらアイスを完食する。
『っ〜〜〜ナミちゃんが可愛すぎてアイスの味1ミリもわかんねぇぇぇぇ、ァァァァァ”””』
誰も聞いていない甲板で、悶々と頭を机に打ち付けるかのように放つ言葉。ナミちゃんが可愛すぎる、好き。ｳﾞｳﾞｳﾞ…
尚、何で彼女が林檎のような真っ赤な顔をして上着を投げつけてきたのかについては、理解していない。
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ぼくのなつやすみ(プロフ) - すごく素敵な作品ありがとうございました✨最高すぎた…！！次回作まってます！！ (2022年9月20日 19時) (
レス) @page24 id: 29fa08fccc (このIDを非表示/違反報告)
早桃 - はぁん、、、すち😇最高すぎますって！更新が楽しみだァ！ (2022年9月20日 16時) (レス) @page22 id: f9af42ef58 (このIDを非表示/違反報告)
もんちゃん - ヤバイ！！めっちゃ好きです！！主君ナミちゃん！！早くくっつけよ〜！！ (2022年9月20日 15時) (レス) @page22 id: 5340c227df (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：パチュリー | 作成日時：2022年9月17日 19時
