みかんが33つ ページ23
『うっ……』
重い瞼を開けば、見た事のある天井が視界いっぱいに広がる。窓からは、海の音と騒がしい声が聞こえる。
体を起こせば、全身に痛みが走り 唸り声を上げてしまう。
「！？目が覚めたんだなA！！！」
突然聞こえた声に驚き、声の方へ顔を向ければチョッパーが椅子から降りてペチペチとした足取りで、俺の額に手を近づける。「よし、熱はもうないな。」と言ってみんなに俺が目覚めたことを知らせる為に部屋を出ていった。
ふと、自分の左手が温かいことに気がつき目線を下げれば、俺の手を握ったまま顔を下に向けて寝ている彼女。
その寝顔が、余りにも可愛すぎて自然と手を伸ばし彼女の頬に手を添える。
『好きだよナミちゃん。世界で1番愛してるよ』
不意に出た言葉。
頬に添えていた手を頭に乗せて『助けに来てくれてありがとう』と言えば、ピクリと少し動く彼女の指先。
それと同時に、彼女の好きな部分・可愛い部分・愛おしい部分をこと細かく伝えていけば、バッと真っ赤な顔を上げる彼女。
『やっぱり起きてた』
「っ〜〜〜〜！」
声にならない叫びを発しながら、治りきっていない俺のお腹に可愛いパンチをポカポカと入れてくる。それが可笑しくて、ケラケラ笑っていれば傷に響き痛みが増す。
『イ”ッッッ』
「A！！！！！」
あの時と同じように、傷と俺を交互に見ながら心底不安そうな顔をして心配してくれる彼女。動く度に揺れるオレンジ色の髪がふんわりと揺れて、自然に目で追ってしまう。
王族やクルー達のことが気になり、質問してみれば。
王族は、麦わらの一味が軽く蹴散らしてくれたようでそのまま小さな船に縛り付けて海に流したそうだ。
クルー達は、甲板でルフィ達と馬鹿騒ぎしていると聞いた。
『ねぇ、ナミちゃん。』
自分でも思う程、真っ直ぐな声を出して彼女を真剣に見つめる。俺の言葉を聞いて、彼女もまた優しい瞳で真っ直ぐに見つめてくれる。震える声を抑えて、できるだけ堂々と口を開く。
『好き、だよ。世界で1番君だけを愛し続けるし、君だけをずっと守って、ずっと一緒にいたい。』
『辛い時も苦しい時も、楽しい時も嬉しい時も君と半分こして分かち合いたい。』
『俺と、生涯を共にしてくれませんか？』
彼女はギュッと俺の胸に飛び込み、上目遣いになりながら俺を見上げる。そのまま両手を俺の頬に添えて額をくっつけて天使のように微笑む彼女。
「勿論。私も大好きよA」
HAPPY＿END
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ぼくのなつやすみ(プロフ) - すごく素敵な作品ありがとうございました✨最高すぎた…！！次回作まってます！！ (2022年9月20日 19時) (
レス) @page24 id: 29fa08fccc (このIDを非表示/違反報告)
早桃 - はぁん、、、すち😇最高すぎますって！更新が楽しみだァ！ (2022年9月20日 16時) (レス) @page22 id: f9af42ef58 (このIDを非表示/違反報告)
もんちゃん - ヤバイ！！めっちゃ好きです！！主君ナミちゃん！！早くくっつけよ〜！！ (2022年9月20日 15時) (レス) @page22 id: 5340c227df (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：パチュリー | 作成日時：2022年9月17日 19時
