みかんが20つ ページ20
片手で俺の顔を掴み、力を強く入れる。
それと同時に、眼球目掛けて剣を刺そうとしてくるので間一髪のところで避けるが、頬に少し掠る。
少し動きが止まった敵に飛び蹴りを入れ、相手と距離を取り 先程クルーに仕留められていた兵士に近づく。
手探りでポケットに手を入れれば、予想通り首輪を外すための鍵が出てきた。急いで首の後ろにある鍵穴にいれようとするがあ、焦ってなのかはたまた位置的に届かないのか中々差し込めない。
「よそ見は危ないよ。坊ちゃん」
『クッソ……』
首輪を外す俺を優しく待ってくれるはずもなく、今だと斬りかかってくる。避けながらも鍵を差し込もうとするが上手く入らない。これ程自分の不器用さに苛立ちを覚えたのは初めてだ。
「終わりだよ」
あと少し、という所で壁に追い詰められ背中にピタリとくっつく。顔のすぐ横には、壁に刺さった剣。動こうにも動けない。どうしようか、と小さな脳を精一杯動かして考えるがこの状況下では、思いつくものも思いつかない。
思い浮かんだことといえば、ナミちゃんに会いたいなっていうことくらいだ。
「最後に言い残すことはあるか。元王子様だから、そのくらいは聞いてやる」
上から目線もいいところだ。俺の首輪が取れて、俺の武器が今手元にあるなら1秒もせずにお前を潰せたのに と心で言う。
『まぁ、そうだな。ナミちゃんに会いたいな』
まぁ、ここで死ぬつもりは無いけどな。そう吐き捨ててやれば、懐から取り出したナイフで腕と足を突き刺される。
声にならない叫びを我慢し、睨みつけてやれば 終わりだ と言わんばかりに大きく剣を振り上げる。
そして、その剣は俺の体を切り裂く
はずだった。
いつまで経っても痛みが来ず、体はまだ動くし意識もあることを不思議に思い、反射的に閉じていた目を開く。
そうすれば、予想もしていない光景が広がっていた。
「キャプテン！無事ですか！？」
『なんで……』
俺の目の前には、武器で剣の攻撃を受けて敵を睨みつけるナミちゃんの姿があった。
その後ろには、ゾロやサンジも居てルフィが俺に大声で叫んでいる。
「助けに来たぞーーー！！！A！！！！！」
俺の手から鍵を取る手。その手がまた上にある手に渡し、そのまた上の手が俺の首輪を解く。これはきっとロビンさんの悪魔の実の能力だろう、
『ナミ、ちゃん』
「助けに来たわよA」
惚れた女に助けられるなんて＿＿
ありがとうみんな＿＿＿＿＿＿
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ぼくのなつやすみ(プロフ) - すごく素敵な作品ありがとうございました✨最高すぎた…！！次回作まってます！！ (2022年9月20日 19時) (
レス) @page24 id: 29fa08fccc (このIDを非表示/違反報告)
早桃 - はぁん、、、すち😇最高すぎますって！更新が楽しみだァ！ (2022年9月20日 16時) (レス) @page22 id: f9af42ef58 (このIDを非表示/違反報告)
もんちゃん - ヤバイ！！めっちゃ好きです！！主君ナミちゃん！！早くくっつけよ〜！！ (2022年9月20日 15時) (レス) @page22 id: 5340c227df (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：パチュリー | 作成日時：2022年9月17日 19時
