みかんが19つ ページ19
俺の言葉と同時に、座っていた招待客が全員此方へ襲いかかってくる。武器もなく首輪が重すぎるため、反応が少し遅れたが一気に駆け抜け椅子などを飛び回り蹴りを入れていく。
残念だったな国王。お前の敗因は、俺の両手足につけた手錠を外したことだ。そして、俺を見くびりすぎている事だ。
ドォォンという大きな音と共に、中へ入ってくる俺の仲間達。応戦しながら口々に「キャプテン！」と言いながら武器を振るう姿は最高に笑える。
「パパ！」
「この、若造がァ！」
そう言って、姫を守るように背後に隠しながら誰かを呼び出す。すると、部屋中の窓ガラスが割れて黒い影がいくつも入ってくる。
この場にいる全員が何事だと釘付けになり、目で追う。
「契約通りに頼むぞ。影の亡者」
「しっかり報酬は貰うからな」
影の亡者 と呼ばれた何十人もの男達は、国王と話しをして直ぐにこちらへ向き直る。その間、国王と姫が裏口から逃げようと歩みを進める。
『お前ら全員、国王と姫を捕らえておけ。』
「で、ですが！ここに居る者全員が向こうへ行ったら！」
ここに居るのはきっと、A班のみ 後にC班とB班も駆けつけるだろう。それなら、その時まで耐えるのみ。
『早く行け』ともう一度言えば、悔しそうな顔をしながら国王達を追いかけるクルー。
「初めまして、Aくん。いや、また会えて嬉しいよ と言ってあげるべきかな。」
俺は知っている、この影の亡者を。
あの時、あの日、母上と父上を縛り上げ国王に捧げた張本人。反乱軍に化けた、ただの殺戮軍団。
『とっととくたばりやがれ』
その場に転がっている武器を片手に、壁をかけ登り回転しながら敵を薙ぎ倒していく。数はざっと数えて40程。実力は、1人 賞金100.000ベリーくらい。
「覚えてるか？お前の母親が、泣きわめいていたのを」
「父親は、くそみたいに声張り上げて 奥さん護って子供護って……笑えるねぇ」
「どうせ、勝てないのに」
知っている。母上が、俺を見て泣いていたのを。
知っている。父上が俺と母上を庇って最初に血を流したのを。
知っている、誰も勝てなかったことを。
『ふざけんなよ、たかが殺戮軍団如きが。』
普段使っている武器じゃないということと同時に、首輪が重くて上手く立ち回りが効かない。
鉄で出来てるもんを鍵以外でどうやって取れってんだ。
「隙ありまくり。その首輪のせいでまともに動けないんでしょ。知ってるよ」
気色悪い手で俺の顔に触れるな。
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ぼくのなつやすみ(プロフ) - すごく素敵な作品ありがとうございました✨最高すぎた…！！次回作まってます！！ (2022年9月20日 19時) (
レス) @page24 id: 29fa08fccc (このIDを非表示/違反報告)
早桃 - はぁん、、、すち😇最高すぎますって！更新が楽しみだァ！ (2022年9月20日 16時) (レス) @page22 id: f9af42ef58 (このIDを非表示/違反報告)
もんちゃん - ヤバイ！！めっちゃ好きです！！主君ナミちゃん！！早くくっつけよ〜！！ (2022年9月20日 15時) (レス) @page22 id: 5340c227df (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：パチュリー | 作成日時：2022年9月17日 19時
