みかんが15つ ページ15
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『母上、まだ準備できませんか〜？早く頂きたいです』
「もう少し待っていて。まだ、あの人が帰ってきてないわ」
ケーキを手に持つ母上の元へパタパタと走り、頬を膨らます。そんな僕を、優しい手で撫でてくれる。それが心地よくて目を細める。
「遅くなってすまなかった。お誕生日おめでとうA」
『父上！ありがとうございます！』
兵士もメイドも執事も、みんな微笑ましそうに僕たち家族を見ていた。幸せだった。暖かくて、くすぐったくて。
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「A！船に乗りなさい！」
「行きなさいA！」
反乱軍達に捕まった、父上と母上。
僕は目の前で縛り上げられる両親を見ながら、ただただ執事に抱えられて船に乗るだけ。
『父上！！！母上！！！いやです！ぼくを！僕を1人に！しないでください！』
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『……』
執事も道中僕を庇ってこの世から居なくなってしまった。
水面に顔を出せば、死んだ目をしている自分。
いつの間にか着いた名前も分からない島で、新聞を拾った。
" テニクットキャノン王国 国王と王妃 を✕✕ "
" ✕✕の経緯は＿＿＿＿＿ "
『王に……なりたかった……から…………』
" 新国王は、高らかに笑う "
" 人生はとうの昔に完成しているのだ。彼らが王族の座から降りたのもそれが理由である "
紙をグシャと握りしめて、ビリビリに破く。
グチャグチャにして、あのクソ野郎共全員＿1人残らず
『ぶっ✕す』
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全てまとめて＿＿＿
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ぼくのなつやすみ(プロフ) - すごく素敵な作品ありがとうございました✨最高すぎた…！！次回作まってます！！ (2022年9月20日 19時) (
レス) @page24 id: 29fa08fccc (このIDを非表示/違反報告)
早桃 - はぁん、、、すち😇最高すぎますって！更新が楽しみだァ！ (2022年9月20日 16時) (レス) @page22 id: f9af42ef58 (このIDを非表示/違反報告)
もんちゃん - ヤバイ！！めっちゃ好きです！！主君ナミちゃん！！早くくっつけよ〜！！ (2022年9月20日 15時) (レス) @page22 id: 5340c227df (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：パチュリー | 作成日時：2022年9月17日 19時
