みかんが11つ ページ11
「それにしてもAの能力は、すんげぇな！急に船が出てきてびっくりしたぞ」
口に大量の肉を詰めながらも、両手に花ならぬ両手に肉状態で、モゴモゴとした口でそんなことを言うルフィ。
それに続いてウソップやチョッパーも 驚いた と口々に零す。
「お前の能力は便利だな、何処でも行けんだろ？」
『どこでもって訳じゃない。1度頭で記憶しないと行けないし……』
サンジの言葉に麦わらの一味やクルー達が、ウンウンと頷き始めてそれを軽く否定する。俺が食べた悪魔の実 ” ネガネガの実 ” は、自分が1度記憶した場所を頭に浮かべ 願えば行けるという物だ。対象は自分だけでも、大人数でも基本大丈夫。
また、強く願えば願うだけ曖昧な場所へ行ける時があるから多分強く願うということが、この能力の肝になるんだと思う。
そう伝えれば、なるほどなぁ と納得する声が聞こえてきた。3人くらい理解してないヤツがいるけど。
「ところで、Aくん。最近は何をしていたの？」
ロビンさんの質問に、『何って？』と聞き返せば「少し疲れたように見えるから何かあったのかと思ったのだけれど」と返ってきた。疲れていると顔に出さないようにしていたのにバレていたか……と苦笑いをしながら答える。
『まぁ、ちょっとね。クソ国王の機嫌取りしててさ』
飲んでいたレモンジュースを片手に、チラリとナミちゃんに目線を向ければルフィやゾロと楽しそうに話していた。
あの優しい瞳は、いつ俺に向けられるのだろうと少し妬いてしまう。
「機嫌取りって？貴方何か悪いことでもしたの？」
冗談交じりの疑いの目で見てくるロビンさんに、笑いながら否定すれば「なら、どうして？」と返ってくる。ロビンさんは聞き出すのが上手いなと呑気に考えつつ、俺といる時より弾けて笑う彼女に目線を外せないまま答えた。
『厄介なことになっててさ、俺が出てきた国の国王に孫娘つまり姫にあたる人とお見合いをしてくれと言われたんだ。』
『あ、もちろん断ったよ？俺にはナミちゃんっていう想い人がいるし』そう言って、綺麗に並んだ料理の中からクラッカーの上にチーズが乗っている物を一つ取り口の中に放り込む。
横にいるロビンさんは、何だか考え込んでいて かと思ったら今度は顔を上げて「使えるかも」と言いながら口元に手を当て笑う。
まって、その顔をするロビンさんはヤバい。
そう危機を感じ『な、何が使えるの…？』と聞けば笑って誤魔化される。
やめてくれ、ロビンさん。
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ぼくのなつやすみ(プロフ) - すごく素敵な作品ありがとうございました✨最高すぎた…！！次回作まってます！！ (2022年9月20日 19時) (
レス) @page24 id: 29fa08fccc (このIDを非表示/違反報告)
早桃 - はぁん、、、すち😇最高すぎますって！更新が楽しみだァ！ (2022年9月20日 16時) (レス) @page22 id: f9af42ef58 (このIDを非表示/違反報告)
もんちゃん - ヤバイ！！めっちゃ好きです！！主君ナミちゃん！！早くくっつけよ〜！！ (2022年9月20日 15時) (レス) @page22 id: 5340c227df (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：パチュリー | 作成日時：2022年9月17日 19時
