みかんが1つ ページ1
窓に日差しが差し込み、反射的に目を瞑る。
それと同時に、海が大きく揺れ、吹いた風と共に柑橘系の香りが鼻をくすぐる。
部屋から飛び出し、甲板へ身を乗り出す。
手すりを掴む左手に力が自然と入る。口を大きく開き海全体に声を響かせるようにする。
『ナミちゃーーーん！！！』
右手をブンブンと振り此方に気づいている人に向け、俺はここに居るよと主張をする。そうすれば、顔を引き攣らせ溜息をつき、しぶしぶ此方へ手を振ってくれる彼女。
風が吹き、彼女の鮮やかなオレンジ色の髪が煽られ、それを耳にかける仕草すらも愛おしい。
後ろにいるクソコックがギャーギャー吠えてるけど、気にする程じゃない。ヤツに向けドヤ顔をしてやれば、ムキーッと顔を真っ赤にさせる。
俺の船と、彼女が乗る " 麦わらの一味 " 一行の船がお互いに連結する形で止まる。すぐさま向こうの船へ飛び乗り、彼女の元へ。
『久し振り！ナミちゃん！』
「えぇ、久し振りねA」
大きな声で言えば、俺よりも一回り小さな声で返事をしてくれる。たまらなく愛おしい。
頬が緩みすぎて落ちそうになるほっぺたを、必死に抑えてニコニコ笑みのまま彼女を見つめれば、すぐに目を逸らされる。
『ねぇ、ナミちゃん』
「……何」
少し冷たい態度を取るナミちゃんも素敵可愛い大好き。なんて口から出そうだったが、今日こそはと意気込み気を引き締めるため喉元で止める。
『好きだよ』
彼女は普段と変わらない顔で海を真っ直ぐに見つめている。『あー今日もダメかー』なんて、負け惜しみで言ってみるけど、少し眉を下げて笑われるだけ。
「おいこの、クソガキ!!!ナミさんを汚すんじゃねぇ！」
『ナミちゃんが穢れていくのは、お前のせいじゃボケェ！』
彼女の手を取って、いつでも待ってるからさ。そう言おうとした時に、クソコック別名 サンジ が割り込んでくる。
雰囲気がぶち壊しじゃねぇか！とキレ始める俺と、サンジの言い合いに今まで静かだった彼女が口を開く。
「2人とも、いい加減にして」
『……だってサンジが』
「だってよぉ、ナミさん。コイツが」
言い訳を始める俺たちに、「何？まだ何か言いたいの？」と圧をかけてくる彼女。その姿も綺麗で美しいが、今は黙った方がいい…とクソコックと1秒で和解して『ごめんなさい…』と言葉をこぼす。
それに続いて、サンジも「たくっ、オラ、ルフィ達が待ちくたびれてんだ飯が冷めないうちに食え」といって一足先に宴を始めてる皆の元へ
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ぼくのなつやすみ(プロフ) - すごく素敵な作品ありがとうございました✨最高すぎた…！！次回作まってます！！ (2022年9月20日 19時) (
レス) @page24 id: 29fa08fccc (このIDを非表示/違反報告)
早桃 - はぁん、、、すち😇最高すぎますって！更新が楽しみだァ！ (2022年9月20日 16時) (レス) @page22 id: f9af42ef58 (このIDを非表示/違反報告)
もんちゃん - ヤバイ！！めっちゃ好きです！！主君ナミちゃん！！早くくっつけよ〜！！ (2022年9月20日 15時) (レス) @page22 id: 5340c227df (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：パチュリー | 作成日時：2022年9月17日 19時
